「もしもし?ヤマトだけど。急ぎの用ってなんだよ。」
「ヤーマートーだー!」
「やっぱあいつら頼りになるぜ!」
あいかわらず、直接電話が繋がらないため、しばらく171でのやりとりが続いた。
「二人とも、デジヴァイス持ってますよね?」
「ちゃんと持って来たよ」
「おい、何があったんだ?」
「すぐパソコンにセットしてください!」
「ネットの中に凶悪なデジモンがいるの!」
「戦う時が来たんだよ、俺たち!」
ヤマトとタケルは太一だけでなく、純と光子郎がいたことに驚いたが、それにより大変なことが起きていると瞬時に理解した。
しかし…
「でも…デジヴァイスはあるけど、ここおばあちゃん家だから、パソコンなんてないよ。」
「ないよな、島根だから。」
どうやら、祖母の家にはパソコンがないらしく、三人はまたもや肩を落としたのだった。
「だ、だめだぁー!」
「だめじゃないよ!光子郎くん、電話かして!」
純は光子郎の手から半ば無理矢理奪い取ると、171にダイヤルし始めた。
「どうにかして、パソコン見つけて!私の紋章のせいで負けるとか絶対やだからね!」
「島根だって、パソコンくらいあるだろー!」
絆の紋章の力不足がなんのことかは分からなかったが、過去のことから、仲間の協力が必要なのは推測できた。
ヤマトとタケルは急いでパソコンを探しに行った。
bkm