we found love2



「すっげぇ…」

おあいて2が感嘆の声を上げる。

「でしょ?ほんとに姉さんの中って気持ちいいんだよ。さぁおあいて2の初めて、姉さんに貰ってもらったら?ずっと好きだったんでしょ?」

「おあいて…何いって…おあいて2もこんなの真に受けちゃだめ…んんっ!?」

いきなりおあいて2が覆い被さり私の唇に吸い付いてきた。ついこの間高校を卒業したばかりのこの子のキスは幼くて粗い。

「なまえ姉ちゃん…俺、姉ちゃんの事ずっと好きで…兄ちゃんにも負けないくらい大好きで…だから…」

顔を離した弟が、真剣な面持ちで訴えかける。
そこには普段のお調子者のおあいて2はいなくて、私の知らない男の人がいた。

「だめ…だめだよ…」

「何で?兄ちゃんとは何回もヤってるんだろ?どうして俺はダメなんだよ!同じ弟だろ!?」

「なまえ姉さん、可愛い弟のお願いを聞いてあげないの?冷たいなぁ。そんな事したら、どうなるかわかってる?」

苦しそうに訴えてくるおあいて2と、それに加わったおあいての言葉に何も返せない。
それしか選択肢が無い様に、まるで首許に刃物を突き付けられている様なそんな感覚だった。

「いい?おあいて2。ちゃんと姉さんを感じさせてトロトロにさせなきゃダメだよ?イイトコちゃんと愛してあげて覚えさせなきゃ」

結局、後ろからおあいてに抱きすくめられてベッドに座らされた私。彼の手が大きく両足を開かせておあいて2に全てを晒されている状態だった。

「そう。そうやって、中擦りながら胸も吸ったり舐めたりしてあげて?」

「あぅ…それだめぇ…」

末っ子の細くて骨ばった指で中を擦られながら長い舌で先端をペロペロと舐められると、内側から力が抜けて甘ったるく喘いでしまう。敏感になっている身体は素直に反応して、みるみる内にシーツに大きな染みを作った。

「おあいて2、そろそろいいんじゃない?」

兄の言葉に静かに頷く弟。

「なまえ姉ちゃん、俺の初めて貰ってくれるよな…」

そしてとうとう、秘密の入り口に自分の先端をあてがった。

「あ…おあいて2…」

緊張した面持ちで深く呼吸をしたかと思うと、意を決してぬるりと先端を埋め込んで腰を進める。

「やっべ…何だよこれ…」

そして、私の蜜壺の中に全てを収めると、この子自身が更に膨張を始めた。
しかも、おあいてとは違い、私の反応など気にせず、目の前の快楽のみを求めて勢いよく奥深くまで力任せに貫いてくる。長くて硬いそれに身体の芯から蕩け、更なる快感を求めておあいて2を締めつけてしまう。

「おあいて2も…はあぁっ…!」

「なまえ…出る…!」

おあいて2が私に抱き着いて一番奥に自身の先端を口づけると、その直後、雄が脈打ち胎内に熱い飛沫が放たれる。
完全に開いてしまっていた私の身体は、全てを飲み干して嬉しそうに震えていた。


「おあいて2、どうだった?すごいでしょ?」

相変わらずにこにこしているおあいては楽しそうに声を弾ませている。

「っあ…すっげぇ気持ちいい」

呆然としている私の胸に顔を埋めたおあいて2は、全てを出し切ろうと更に腰を動かしていた。その振動さえゾクゾクと私に快感をもたらす。

「初めてのセックスがこんなんだったら、もうゴムなんて出来ないよね?それに、姉さん以外とは多分しても物足りなくなっちゃうと思うよ」

「ほんと…セックスってこんなに気持ちいいんだね。兄ちゃん、俺ももっとなまえとヤりたい」

私から自身を取り出したおあいて2がそんな事を言う。視界に入ったそれは、まだそそり立っている。

「いいよ。お前なら許してあげる。大事な本当の弟だから。二人でなまえ姉さんを愛していこうね」

そう言ったおあいてが、おあいて2の余韻が残る花びらに指をかけた。

「うわぁ…すごい量…僕のとおあいて2のが混ざってるからなぁ。一旦外に出してあげる」

白濁を掻き出されて液体が滴るなんとも言えない感覚に、また花びらが蠢き始める。
口では嫌と言っていたけれど、実際はこの弟に与えられる快楽の沼に嵌り込んで沈んでいたのだ。
指で撫でられるだけで、それ以上を求める様になってしまう。

「おあいて…」

「なまえ姉さん、欲しいんでしょ?」

今度は胡坐をかいた弟に跨る体勢になり、そのまま奥まで貫かれた。
そのまま、一晩中二人に抱かれ続ける事となった。



「ふふっ…姉さん可愛い。失神しちゃったね」

「兄ちゃん、俺幸せだよ。なまえとは一生こんなこと出来ないと思ってたから…」

私を挟んでシーツに沈む二人の会話が薄らと耳を撫でていく。


あぁ、もう逃げる事は叶わないだろう。

おあいて2の苦しいまでの真っ直ぐな愛情とおあいての歪んだ逃れられない恋慕に囚われてしまった。
姉弟の枠を越えた領域に、すでに足を踏み入れてしまっていたんだ。

「これからはおあいて2も頑張ってよ?もっと溺れさせて、僕達がいなきゃ生きていけない身体にしてあげなきゃいけないからさ。姉さんは僕達二人だけのモノだからね…」

まどろみの中聞こえた弟達の笑い声は、遠く幼い日と何も変わらないのに…
何処でこんな風に間違ってしまったのだろう…

その日見たのは、ずっと昔に3人で公園へピクニックに出掛けて遊んだという懐かしくて悲しい夢だった。


2014.10.6
天野屋 遥か


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