we found love1
「やぁっ…も…こんなこと…」
「姉さんそんな事言っていいの?あの事ばらしちゃうよ?」
弟のおあいてにベッドに組み敷かれて抱かれていた。
二人とも一糸纏わぬ姿で肌が重なる。
いつもそう。
両親がいない時、この子は一人暮らしをしている私を実家に呼び寄せてはこうして身体を弄ぶ。
「これは姉さんへの罰なんだ…僕の事見ないで、あんな男の許に走ったから」
私の顔を覗きこみ、哀しそうに揺れる瞳。
あれは半年ほど前の事だろうか。
彼に上司との不倫現場を見られて、しかも写真を撮られてしまった。それをネタに脅されてこうやって身体を重ねるようになったのだ。
結局その相手とは別れたけれど、そんな写真をばらまかれたら私の社会的立場が悪くなる。だから…
「あっ…はぁっ…!」
「イヤイヤ言うくせにこうやってイイトコ擦ってやると締まるよ?ほんとエロイ身体」
揶揄するようにクスクスと耳許で笑う。
可愛い顔をしているのに、私を押さえつける腕の力や突き上げてくるその存在感はまさしく男。
「なまえ姉さん、そろそろでしょ?」
「もっ…だめっ…」
口では嫌だといいながらも、すでに何度も抱かれてる身体は馴染んでいて、おあいてを欲しがってしまう。
この賢い弟は見透かした様に私を狂わせる。奥深くまで支配する様に膣内を擦りあげてきた。
ガチャ―――――
ところが、突然、部屋の扉が開く。それにより、強烈な快感の波は一瞬にして引いて一気に正気を取り戻す。
「…兄ちゃん?」
なんと、もう一人の弟のおあいて2が部屋に入ってきたのだ。
おあいて肩越しに見えた一番下の弟は、この光景に驚いて固まっている。
「ちょっと、おあいて2。部屋に入るときはちゃんとノックしてよ」
少し怒りながらも終始笑顔のおあいて。
下半身は私と繋がったまま、固さが衰える事もなくて、彼が身体を動かすと膣壁をエラが擦るから、疼きを鎮める事はできない。
「兄ちゃん…姉ちゃんと何してんだよ…」
「見ればわかるでしょ?セックスしてんの」
悪びれもなく、まるで食事でもするかの様に、日常の当たり前の行動としてこの行為を説明するおあいて。
「おあいて2…見ないで…」
やっと発する事が出来た言葉。
そう呟くのが精一杯だった。
「何考えてるんだよ…俺達は姉弟だろ…?」
戸惑い不安げに眉を下げるおあいて2。
その声は震えていた。
「でも、僕達と姉さんは血が繋がっていないから問題ないよ」
そう、おあいての言う通りこの二人は父の再婚で出来た弟達なのだ。私が小学生の頃、幼稚園児だった年子の兄弟が私の弟になった。
可愛らしい顔をしてそれでも中身はしっかりとした男らしいお兄ちゃんのおあいてと少し泣き虫でお調子者の心優しい弟のおあいて2。二人がいつも私の後ろをついてきた。そして、成長してからも、こんな風になってしまうまでは本当に仲が良かったのだ。
「僕の事、最低って思ってるんでしょ?でもね、お前も僕の立場だったら同じ事したと思うよ?」
「…どういう事?」
「おあいて…止めて…!」
「なまえ姉さんはね…」
制止を振り切って、おあいてはおあいて2に私達の関係のきっかけ、いきさつを洗いざらい全て話す。
みるみるうちに末っ子の表情が曇っていった。
おあいて2はおあいてよりも甘えん坊で、今でも恋愛や進路の相談で私を頼ってくれていた。
そんなこの子の前では”素敵な姉”でいたいと思っていたのに、その理想像は崩れ落ちていく。
私に向ける眼差しは、信じられないという気持ちと裏切られたという気持ちが混ざりあった哀しいものだった。
「そうだ、おあいて2も一緒にしようよ」
おあいてがいいことを思い付いたと言わんばかりに、まるで子供が仲良しの友達を内緒の遊びに誘うみたいに提案する。
「お前もなまえ姉さんの事、本当は好きだろ?今でもずっと」
「でも、俺…」
先程おあいてから伝えられた事実に混乱していて、未だに不安げなおあいて2。
「いいの?せっかくのチャンスなのに。ほら、こんな風にすると姉さんすっごく感じるんだよ?」
「やぁんっ!」
腰を密着させられたままゆっくりと中を掻き回されて、胸に吸いつかれればピクピクと身体が跳ねてしまう。
「なまえ姉さんがイクとこ見たら、絶対ヤりたくなると思うよ?すっごくエロいから」
そう言って、再び腰を動かす速度を上げる弟。
「姉さん、おあいて2にすっごく見られてるよ?アイツの股間みて?興奮してあんなにズボン盛り上がってる」
激しく腰を打ち付けながら、耳許で嗤う。
「はぁっ…あぁっ…!」
「あれ?いつもよりも締め付けすごいよ?」
とうとう達してしまった私にそんな事を言いながらも、動きを止めることはない。
「っあ…」
「やだぁっ…!おあいて…」
程無くして、胎内で放たれる白濁に粘膜が反応し、腰が震えて絡み付いてしまう。涙目で彼を睨み付ければ、半開きの口に舌を捩じ込まれた。
「おあいて2も失望しちゃうね。憧れてたなまえ姉さんが不倫してた揚句、セックスしてるの他の男に見られて興奮して、しかも中出しでイッちゃう変態だったなんて」
目を三日月に細めて、上から見下ろしてくるおあいてはまさに妖艶な悪魔で。その可愛らしい口許からは、恥ずかしい言葉が容赦なく浴びせられる。
「おあいて2、おいで?」
茫然としたままの末っ子を手招きする。
そして、ぐったりとした私の股を大きく開かせて花びらを晒す。おあいて2が無言で見つめる其処からはおあいての白濁が滴っていた。
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