浸食2



ぐちゅぐちゅと水音と肌が打ち付けられる音が響く。

「うぁ…っ…あぁっ…!」

未だに自分の腰の内側を抉じ開けられて、粘膜を擦り付けられる感覚は慣れない。

「先生…なんで?
    私…何か悪い事しました…?」

耐えられずに責め立ててくる張本人に
問いかける。
視界は涙でぼやけ始めていた。

「違うよ、なまえ」

先生は口角を上げた。

「君を見てると何だか虐めたくなるんだ。
   ただそれだけ」

「はぁっ…あぁっ…!」

椅子に座る先生の上に跨がった状態で、内側を抉られ続けている。

「今も、泣いてる顔みるとたまんなくて、もっと泣かせてやりたいって思うんだよ」

おあいて先生の瞳の奥が鋭く光った。

「ほら、こんな風に…」

「ひゃあっ…やぁ…!」

膣内で先生が暴れる度に
涙が溢れてくる。
粘膜からも液体が滲み出して
自分の太股を伝っている事を自覚した。

「泣いても止めないよ?
    俺には"もっとシて"って聞こえるし」

酷く楽しそうに無邪気に笑う。
なんて残酷な笑顔なんだろう…
私を抱く時の顔は、玩具に夢中になってる子供と同じなの。

「泣いて嫌がってるくせに
    ココはぐちょぐちょに濡れてるよ?
    なまえはヤラシイ子だね」

そんな事を言いながら、暴かれてしまった秘密の場所を執拗に抉ってくる。
胎内が少しずつ震え始める。

「うぁっ…ダメぇ…そこっ…!
    せんせぇ…おねが…いっ…」

「そんな顔されたら、もっと虐めたくなる…」

うっとりと囁くおあいて先生の顔はとても綺麗。

だけど底知れぬ恐怖を感じさせる。

私が何も知らない子供で
全てにおいて圧倒的に経験値が高い
先生には敵わないという事を
見せつけられるから。

怖くて…怖くて…
すがろうとしても何もなくて。

ぎゅうっと先生の胸元にしがみつく。

全ての元凶なのに…


「なまえは可愛いね…」

おあいて先生の甘い声
あの王子様の微笑みで私を蕩けさせる。

「ひゃあっ…先生…」

膣壁を擦られる感触に腰は麻痺して力は抜けていくばかり。先生が肉棒を突き立てる度に甘い疼きが拡がっていく。

不思議な人…
王子様みたいに優しくて
完璧に振る舞う癖に
冷たい大人の顔もして、
子供みたいな顔も持ってる…

どれが本当の先生なの?

快感で薄れていく理性の欠片で
そんな事を考えるけど
押し寄せる快楽が全てを浚っていく。

「なまえ、イって?」

先生が最も奥を目掛けて
思い切り腰を打ち付ける。
粘膜の痙攣はひどくなり、そろそろ限界が近づいてきた。

「はあぁっ…!」

とうとう絶頂に達してしまった。
腰の中が先生を締め付けている。
そして、そのまま意識が朦朧として
視界が真っ暗になった。


「さぁ、今日はここまで。
    気を付けて帰ってね」

気を失っていた私は先生に呼び戻される。

服を整えて帰る準備を始めるけど…

何だろう…?
何処か満たされていない。

初めはショックと嫌悪で一杯だったのに…
段々と慣れてきて
もっと欲しいと願う気持ちが
芽生え始めていた。

…そう与えられる快感に
浸されて蝕まれた私は
先生に抱かれる瞬間を待ち侘びるようになってしまった。


「おあいて先生、さようなら」

「なまえ、また明日ね…」

壁に寄りかかり、私を見送る先生。
その眼差しに秘部が疼くのを感じた。


2014.10.19
天野屋 遥か



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