「ちょっ…!」

「黙れ」

固く冷たい壁に彼女の身体を押し付けて両腕を縫い付けた。
そのまま、舌を深く彼女の口腔内へ潜り込ませる。
彼女は首を振って嫌がっているけど、そんなの無駄な抵抗。
僕達の荒い息が重なった。

「やだぁ…静流君…なんで…?」

顔を離すと、アキの瞳からは涙が落ちる。

「こんな事する人だと思ってなかった…」

「何バカな事言ってんの?これが君が憧れてた"静流"の現実なんだよ?」

非難する様な視線を向ける彼女を嘲笑する。

そう、僕だってこんな風。
本当はさっきの男と何ら変わらない。
普段は求められる通り、爽やかに可愛らしく振る舞うけれど…
アイドルの前に一人の男で。
女の子を抱きたいって思う。

君は僕を性別のない別の生き物だとでも思ってたの?


「離して…!お願いだから…!」

必死で暴れる彼女を押さえつけて、服を剥ぎ、首筋や胸元に紅い跡をつける。
それと同時にズボンも下げて、太腿を撫でていた。
彼女は必死に足を閉じようとするも、僕の膝が割り込んでるから叶わない。

「無駄な抵抗だって」

ショーツの隙間から入り込み、彼女の蜜壺の淵に指を這わせる。

「やっ…!ダメっ…!?」

その瞬間に彼女の声に怯えが滲む。

「ムカツク」

そう吐き捨てて、躊躇なく彼女の花びらに指を突き立てた。

「嫌っ…!抜いて…」

「アキは本当に馬鹿だよね」

彼女の訴えを無視して、粘膜を掻き回す。

君が見てた僕なんて紛い物だ。
TV用に作られた存在なんだよ。

素直にそんなもの信じちゃって…

なんて嘲りながら、指の本数を増やしていく。

「はぁっ…やぁっ…」

「だけど、羨ましかった…!」

自分がどうしても手に入らないものを持っているのが…
真っ直ぐで優しく聡明な心を持っている君が…
 

「ダメっ…!止めて!!」

苛ついて指の動きを速くする。
おまけに蕾も親指で押し潰してやる。
くちゅくちゅと水音がして面白い位に飛沫が溢れてきた。
彼女の膣壁は拒む様に僕の指に絡み付いてくる。

「やあぁっ!」

大きく鳴いて、天を仰ぐアキ。
身体は硬直しているが、胎内の柔らかい肉が僕の指を強く包み込んできた。

無理矢理達した大切な人を傍観する。
抜いた指にはトロリと蜜が滴っていた。

君がかつて嬉しそうに伝えてくれた言葉が何故か今思い出される。

僕に憧れてた?

違う、本当は僕の方が憧れてた。

焦がれる程に、汚したいと思う程に。


「うぁっ…ヒドイ…」

涙と涎でぐちゃぐちゃの君の顔を見ると、股間が熱くなる。

「酷いのはそっちでしょ?」

勝手なイメージで僕を判断して――

潤んで滴る入口に、正面から僕自身をあてがう。
すでに鈴口からは透明な液体が分泌されていた。
亀頭を花びらに埋め込むと、熱く熟れた其処は僕を誘う。

「嫌ぁ…お願い…」

彼女から涙と精一杯の拒絶が零れる。

純粋で綺麗――――

だからこそ、憧れたのに。
だからこそ、守りたいと思ったのに…

どうしてだろう…?
今は彼女が壊れてしまう位まで汚してやりたかった。

こんな僕は頭がおかしいのだろうか?

もう、そんな事はどうでもいい。
早く繋がりたくて仕方がなかった。

「アキ…」

彼女の耳朶を甘く噛み、腰を掴んで最奥まで侵入した。

prev/next

back

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -