▼ あの後トイレで何があったのか!?1
「俺は早苗が初めてこの店に来たときから気になってたんだ。仕事用のスーツで来る客なんて初めてみたから」
政宗が、珍しく少し照れた様に頭を掻く。
そう、会社の飲み会がこの店の近くで行われており、一人で帰ろうとした際に、店の看板の写真を見かけて、光長さんに一目惚れしたのだ。
…実際に出てきたのはこの真っ白な人を驚かせる事に命を懸けているこの男だったけど。
「俺はコイツから面白い客がいるという話を聞いて見たくなって、見習いとしてお前に近づいたんだ」
弓月は楽しそうに笑いながら肩を抱いていた私の正面に回って、そのまま壁へ押し付ける。
「えっ!?弓月!?」
「お前の事を俺のものにしたいと思っている」
突然の告白に驚いていると、そのまま顔を両手で挟んでキスをしてきた。
ちゅっちゅと音を立てて優しく舌でぺろぺろと撫でられると気持ちよくて、
頭の中がピンクのもやがかってふわふわしてきた。
「おい!弓月!抜け駆けするなよ」
「すまん」
「先に君を見つけたのは俺だ」
すると、焦った政宗が弓月を横に押しやって、強引に私を抱き寄せてそのまま唇を塞いだ。
先程とは真逆の激しい口付け。
舌が無遠慮に捻じ込まれて、私のそれに絡ませながら、喉の方まで迫る位に貪り舐め尽くされる。
呼吸は奪われ、ようやく解放されるとだらりと唇の端から互いのが混じり合った唾液が零れ落ちた。
呆然としている私を見つめながら、妖しく微笑んで自身の口許を真っ赤な舌でペロリと一舐めした政宗。
普段、飄々としているこの男の本性を垣間見た気がした。
「見てみろよ、弓月」
「すごい不細工だな」
ところが、顔を離した政宗は両手でほっぺをむにゅっとはさんできて、
突然、不細工な顔に変形させられた私は2人に爆笑される。
「もぉ!何すんのよ!!」
理性が戻った私はもちろん怒って、この男を押しのけて帰ろうとする。
「悪い悪い!冗談だよ。早苗が一番可愛いから!」
奴が慌てて私を壁際へと戻す。
「さぁ、遊びもここまでにして、そろそろいただくとするか…」
急に低く甘い声で囁く弓月。
その声を皮切りに、今度は私を逃がさないように2人が両脇から身体を密着させてくる。
おちゃらけた雰囲気は消えて、さっきまでとはうって代わって男の表情をしていた。
ギラついた雄の気迫が彼らの背後から見え隠れする。
追い詰められた獲物同然の私は、逃れられないという絶望の淵に立たされる。
「言っとくけど、今まで俺はお客にこんなことしたことないんだぜ?」
そんな事を囁きながら左の頬にキスを落とす政宗。
「俺はそもそもホストじゃないし、女にも苦労はしていない。
まぁでも…こんな風に欲しいと思ったのはお前が初めてだ」
反対に右の耳たぶを甘く噛む弓月。
「ちょっと…だめ…」
「どうしてだ?いいだろう?君の肌、柔らかくてすべすべで気持ちがいいんだ」
いきなり太ももに直にひやりとした感覚がする。
気が付けば、私のスーツのパンツが下げられて、政宗の手が太もも撫で回し始めていた。いつの間にそんな事をしでかしたのだろう?
しかも、足の間に自分の足挟んで閉じれないように動きまで封じられた。
「芳しい香りだ…」
そんな彼に気を取られていたら、弓月までが首筋に顔を寄せる。
そしてそのまま舌で鎖骨までなぞられた。
「俺は会った時からずーっと思ってたんだが、お前は豊かな胸をしているな」
「ひゃんっ!?」
突然弓月にシャツの上から胸をツンツンと指でつつかれた。
そのままシャツのボタンを外しながら、胸を触り続けてくるから、段々と刺激が強く伝わってくる。
さっきもやたら胸に顔を埋めてきたし、この男は大層胸にご執心らしい。
「あう…そこ…」
「此処がいいのか?」
ボタンがすべて外されたシャツに手を入れ、ブラジャー押し上げて弓月の細くて筋張った手が膨らみを弄って揉みこんでくる。
そして、色づきぷっくりと主張した先端に舌を這わせた。
「こっちもビチョビチョに濡れてるぜ?」
そして、政宗はとうとうショーツまで脱がせて指で直接、秘裂をなぞる。
揶揄する様に上についている蕾を親指でぐりぐりと強く押し潰し、そのまま指を花びらの中へと沈めた。
この2人の男性の愛撫に私はなす術もなく身体を開いてしまう。
「くっ…んふぅ…」
「声出してもばれないぜ?」
「そうだ。どうせ店の中の五月蝿い音楽で皆聞こえているはずもない」
喘ぎ声を我慢しようと唇を噛み締めている私に、アイツらはわざと執拗に刺激を与えてくる。
「あぁ…ん…あう…」
とうとう我慢も限界を迎え、声を上げてしまった。
「ほら、早苗。もっと俺達に声聞かせてくれよ」
気をよくした二人は更に煽ってくる。
甘く先端に歯を立てる政宗と、相変わらず親指で蕾をはじきながら、指の腹で膣壁のザラザラした部分を擦ってくる弓月。
その行為を続けられると自分の愛液が滴り、床に染みを作り始めていた。
「そろそろいいよな?じゃあ、俺からいただきます」
シャツを肌蹴させて自身の白い肌を晒した政宗がズボンのチャックを開けて直下たった自身を私の入り口に当てた。
すでに身体の力は抜け、理性は浚われてしまった私は誘うように彼の首へ両腕をかけた。
「ん…あん…」
「かわいいじゃん…」
政宗が見下ろしながら楽しそうに突き上げてきた。立ったまま下から貫かれると腰の奥が痺れる。
「はぁっ!やぁ!ソコ…!」
そんな中、彼がある一点を突いた瞬間に思わず叫んでしまった。
勝手に身体が跳ねてしまう。
「ふーん。早苗はココが弱いんだな」
楽しそうに歯を見せた政宗は、同じ場所を繰り返し抉る。
その度に腰の中がきゅんと切なく疼く。
「もうイイトコロを見つけたのか?」
弓月がわくわくしながら私を覗きこむ。
「あぁ。子宮の口のちょっと手前のトコがすっごくイイみたいだ。鳴き声変わっただろ?」
「そうだな。顔も蕩けきって、堪らないというエロい表情になった」
横から顔を覗き込んで、頬に手を添えて親指で満足げに私の唇をなぞる弓月。
変な事を実況されて羞恥が高まり感度が増してしまい、粘膜がうねり胎内に埋まった雄へと絡みついていく。
しかも、それを察したこの男は畳み掛けるように更に腰の速度を上げた。
「あ…もう…無理ぃ…」
「なぁ、ちゃんと俺にイクとこ見せてくれよ…」
両手を離して身体を捩って逃げようとするけれど、壁と政宗に挟まれて動けない。
コンクリートに押し付けた背中の痛みさえ、快感に変わる。
「や…政宗…!」
とうとう彼の名前を呼んで達してしまった。
いう事を聞かない身体はそのまま彼へともたれかかり、粘膜は彼自身を締めつけていた。
「…やっば。なんだよこの締めつけ」
苦しそうに呟き自身を取り出して、右の太股に欲望を放つ。
すっきりした顔の奴は気持ちよかったと私にキスを落として、弓月に譲った。
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