▼ 悪魔の花嫁1
「何でかなぁ?
どうして先生は俺のモノになってくれないの?」
蛍君が私の膣内で指を動かしながら、問いかける。
「はぁっ…あっ…」
答えの代わりに口から出るのは喘ぎ声だけ。
どうして…?
それは、貴方の事が…
―――――――――――――――
自分の決断は正しかったのだろうか?
分からない。
だけど、この悩みは誰にも話せない。
重い足取りで家に帰ると…
「先生お帰りなさい」
部屋の電気をつければ、いきなり教え子が現れる。
「蛍君!?」
そう、悩みの原因である彼がなぜか私の家の中にいた。
「遅かったね。残業お疲れ様」
ベッドで横になっている教え子に笑顔を向けられる。彼はシンプルな黒のVネックのニットにジーンズという出で立ちで、大人びて見えるから私服だと高校生だなんて判らない。
「どうしてここにいるの!?どうやって入ったの!?」
不法侵入だと私が怒れば
「これだよ」
目の前に差し出されたのは、数日前に無くしたと思ってた家の鍵だった。
「返して!!」
「やだよ。何言ってんの?」
私が腕を伸ばすけれども、彼は鍵をひょいと持ち上げて逆に腕を取られてしまった。
そのまま、ベッドに押し倒される。
「今日は先生に色々確認したい事があるんだよね」
すると、さっきまでの笑顔は消え無表情の彼が私に迫ってきた。
「辞表出したってほんと?」
彼が射抜く様な視線で私の顔を見つめる蛍君。余りにそれが強すぎて、私は耐えられずに目を反らす。
「こっち向け。質問に答えろよ」
彼は私の反応に臆する事なく冷たく言い放ち、私の顔を自分の方へ向かせた。
「…何で知ってるの?」
困惑を隠せない。
だって、この事は教頭先生しか知らないはずなのに。
「教頭から聞いた。
もちろん、受け取らなかったって話だけど」
至極不機嫌そうなまま彼は馬乗りになって、私の服に手をかける。
「ちょっと、止めて!」
抵抗しても、男の子の力に敵うわけもなく、服は脱がされ下着も取り払われてしまう。
「後藤先生と別れたって聞いた時、マジで嬉しかったんだよ。
やっと俺のモノになってくれたって」
しかも、その一連の動作の間に耳元で囁かれれて、耳朶を舐められた。
「なのに、何で辞めるなんて言うんだよ」
そのまま、蛍君は苛立ちながら首筋を舌でなぞり、歯を立ててきた。
「痛っ…!離して!」
「嫌だ!辞めるなんて許さない!
バラすぞ!不倫してた事も、俺との事も!」
そして、気持ちの収まらないらしい彼は声を荒げて胸に吸い付く。
「どうする?俺が訴えれば先生終わりだよ?未成年と淫行なんて、仕事失うどころか人生台無しになっちゃうよ?」
今度は舌で突起を転がしながら、いつもよりも低い声で私を脅す。
「そんな事…」
「じゃあ、辞めないよね?二度と俺に逆らおうなんて考えないで?」
青ざめる私を見て、機嫌が直った彼は嬉しそうに微笑みかけてきた。
「ふぁっ、あっ…はぁん」
その後、先程までの剣幕は嘘の様に優しく先端を弄られ、甘い吐息が漏れてしまう。彼が秘部に手をのばすと、既に其処は潤んで準備が整っていた。
「グチョグチョだよ?
さっきまで嫌がってたくせに…」
彼が揶揄する様に、私に視線を送る。
その事実に、どれだけ抵抗しようと抱かれすぎた身体は、彼に馴染んでしまっている事を思い知らされる。そして、彼が膣内で指を曲げ、弱い場所を責め始めた。
「はぁっ…あっ、やぁ」
刺激を与えられると、抵抗心は消え失せて与えられる快感に従順になってしまい、膣壁は彼の指をキュッと締め付けていた。
「ねぇ、どうして逃げようとするの?
身体はこんなに素直に開いてくれるのに」
蛍君が不思議そうに問い掛ける。
「先生、俺の気持ち知ってるんでしょ?」
私を見つめる彼の悲しそうな表情に胸がざわつく。
「はぁっ、あんっ…あぁっ!」
けれども、されるがままに喘がされて、質問に答えることはできない。
怖いーーーー
ただ、それだけだった。
彼の気持ちなんて痛いくらいに伝わってる。
だけど私を求める気持ちが強すぎるあまり、手段を問わない狡猾さに恐れを感じざるを得ない。
でも、何よりも自分自身が怖かった。
拒絶しつつも、彼を受け入れ始めているから…
蛍君に心まで奪われるのは時間の問題…
だから、離れたかった。
「みちる…」
互いに一糸纏わぬ姿になった私達。
とうとう、蛍君が入ってきた。
潤いきった花びらは嬉しそうに彼を飲み込む。
「あぁっ…」
何度も抱かれた身体は全てを知り尽くされていて、怒張した雄は的確に私のイイトコロを擦る。
「ふぁっ…ダメぇっ」
私がそう口にした瞬間
ピタリと彼は動きを止めた。
「あっ…?」
絶頂を迎えかけていた私は、お預けを喰らった形になる。
「先生が"ダメ"って言うから止めただけ。
みちる先生がおねだりしてくれるなら続きしてあげるけど?」
彼は意地悪な笑みを浮かべて、自身を私の膣内から引き抜いた。
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