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イケメンくんと平凡くんが
お付き合い始めました

三ケ月という限定付きで
完結][イケメン×平凡(主人公)][高校生]



EP.6 そして・・・(5/6)
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「何が?」

「先輩がそうしたいなら、俺はいいよ。」

「何を?」

「だからー・・・。」

いつものニコニコとした笑顔で、

「友達からでいいから、俺と付き合って。」

その答えをあまりにも簡単にさせてきた。

「だって先輩は俺と友達でいたいんでしょ?俺だって先輩といたいし。ほらWIN−WIN。ほらちょうどいい。」

「・・・本当にそうか?騙されてる気がするんだが、それ。」

「始めからそうするべきだったかもね。変に三ヶ月とか言わないで。」

「いや。だって、それ・・・。」

「先輩はそうやって、すーぐ人を疑う。俺はずっと本気、すごく本気。あとは先輩が頷くだけなんだよ。こっちはそれでいいって言ってるんだから。」

何が正しくて何が誤っているのか分からないが、どう考えてもそれはWIN−WINではない。何もちょうど良くはない。
頭が良くないオレでもそれは分かる。
いい感じに言いくるめようとしてるようだが、でもそれも悪くない気がしてきた。

「はぁ・・・、分かったよ。友達からでいいなら、付き合ってやる。」

結局、最終的にため息混じりで頷く。

「ホント!?ホントにいいの!?嘘ついてない?」

「嘘にしていいなら嘘にする。」

「ううん、ううん。嘘にしないで。俺とまた付き合ってくれるんだね!?嬉しいよ、俺!」

「ただし!罰ゲームだったり脅されてたり、変なことしてたり気に食わないことしたら直ぐ破綻な。賭けてたりしてたら全額貰うからな。」

「またそれ言うの?少しは信じてよ。」

けどそれに救いを求めたわけではない。
なんて言うか、オレの負けで篝の一人勝ち。
この心を揺らして覆されたんだから、そこは素直に負けを認めよう。

「これからもよろしくね、タカシ先輩。」

こうして再びオレたち二人、

「そこは『たけし』って言わなくていいのか?」

「言わないよ。どうせ『破綻』って言われるだけなんだから。」

羽前 篝と斉藤 崇がお付き合いを始めましたとさ。





それからそのまま一緒に帰る二人。・・・っと言うより先週一緒に帰らなかったせいか、勝手に篝がついてきてオレの隣を歩く。

「ー・・・ってことでタカシ先輩。今度の日曜日、どっか遊びに行こ?」

「無理だって言っただろ。本当に人の話を聞いてない野郎だな。」

「えーッ!」

そんな景色を見るのも一週間ぶり。



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