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CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
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Act.27 Birthday of Key (後編)(3/3)
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ごちそうさま

「「「「ご馳走様でしたっ!」」」」

餃子もサラダもスープもご飯も、み〜んな綺麗に平らげた一同。
ニンニク臭い四人は、お腹いっぱいになって満足な表情を浮かべている。
するとその時、

「アズ。デジカメ借りていい?」

「うん、いいよいいよ。えば使い方分かる?」

「ここ押せばいい?」

アズからデジタルカメラを借りたエヴァ。
ふむふむと使い方が分かった途端、キィにレンズを向けて無言でパシャり。

「!?」

餃子に満足したアホ面主役の撮影に成功した。



片付けそっちのけ

「コラー!撮るなら撮るって言ってよ!人が油断してる時に撮るとかエヴァ、サイテー!」

「ごめんごめん。なんかキィがエーチみたいにアホな顔してたから、つい・・・。」

「しかも今さりげなくオレのことアホ扱いした!?バカエヴァ、サイテー!」

もちろんそんな瞬間を撮られた当人は黙っていられない。
巻き込まれたエーチと一緒になって、ブーブーブーブーブーイング。

「ごめんって。ほら、次はちゃんと撮るから。」

「本当だな?ちゃんと僕を『かっこよく』撮ってよね。かっこよく!」

「はいはい・・・。」

「『はい』は、一回。」

「・・・はい。」

けれど、そんな流れから始まった撮影会。
片付けをそっちのけにさせたまま、主役のキィをパシャパシャ。
撮ってる方はあまりやる気がないが、撮られてる方は調子が上がって、彼らしいかっこよさが次々とデジカメのデータに保存されていく。



1+2

「ねーねー、きぃちゃん。ボクらも一緒に入っちゃダメ?」

「二人だけで楽しいことしないで、オレらも混ぜてよ〜。」

「それならみんなで撮ろうよ!あ、けど真ん中は僕ね。」

「じゃあエーチもアズもキィに寄って。」

そこへエーチとアズの二人が仲間入り。
真ん中はもちろんキィ。彼から見て、左がエーチで右がアズ。
そんな順で三人が並んだ姿を、エヴァが撮影しようとした。

「撮るよー。」



四人でみんな

その途端、

「え、ちょっとストップ!待って待って。」

キィが大きな声を上げてまで、いきなり止めに入る。
左右にいるエーチもアズも『なに?なに?』と、突然のストップに戸惑う。
もちろんそれは撮影を寸止めされたエヴァも同じ。

「え、何?急に???」

「何?じゃないよ。僕『みんなで』って言ったじゃん。何、自分だけナチュラルに抜けようとしてんのさ!」

「は?」

けれどキィが止めた理由は、まさにこの現状。

「いやいやいや。俺までそっち行ったら撮る人いなくなるだろ。」

自分いて、エーチ・アズもいるのに、エヴァがいない。
それじゃあ『みんなにならない』と、ブーブー言ってくる。



四人でみんな 2

「アズ。あれってタイマーないの?」

「あるよ。」

三人いるのにエヴァがいない。
そんな状況にキィに続いて、エーチやアズもブーブー言って、半ば強制的にこちらへ引き寄せた。

「じゃあタイマーはオレが押すから、エヴァも入れよ。」

「えばも、おいでおいで。」

「こっちこっち!いいからエヴァもこっち!」

「分かった!そっち行くから服まで引っ張んな。」

そして最終的にタイマーの機能を使って、四人で撮ることに。

「エヴァは僕の後ろね。」

「はいはい。」

「『はい』は、一回だってば。」

「・・・はい。」



キィちゃんハッピーバースデー

「アズ〜。タイマー、こうでいいの?」

「うん!えいちゃんお願い。」

「いっくよー!」

そうしてエーチの掛け声により、パシャッと撮った一枚の写真。
真ん中にいる本日主役のキィから見て、左はエーチ、右はアズ。そして後ろにはエヴァがいて、クロスカルテットの四人が揃った、とっておきな写真の出来上がり。

「ちょっと位置ズレてるな・・・。」

「ガーン!僕、半目になってる!もう一回取り直し!」

「えいちゃん、お願い!」

「OK!じゃあもう一回、いっくよー!みんな笑ってー!」

それでは締めとして改めてー・・・。



キィちゃん誕生日おめでとう!!!





『CRO×QUAR』第27話を
読んでいただきありがとうございます!

キィバースデー編はこれにておしまいです
前編は志摩と
後編はクロスカルテットメンバーと
それぞれで過ごさせてみました

さて、これを書いていたら餃子が
食べたくなってきたのでこれから○将行ってきます!



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