「コラー!撮るなら撮るって言ってよ!人が油断してる時に撮るとかエヴァ、サイテー!」
「ごめんごめん。なんかキィがエーチみたいにアホな顔してたから、つい・・・。」
「しかも今さりげなくオレのことアホ扱いした!?バカエヴァ、サイテー!」
もちろんそんな瞬間を撮られた当人は黙っていられない。 巻き込まれたエーチと一緒になって、ブーブーブーブーブーイング。
「ごめんって。ほら、次はちゃんと撮るから。」
「本当だな?ちゃんと僕を『かっこよく』撮ってよね。かっこよく!」
「はいはい・・・。」
「『はい』は、一回。」
「・・・はい。」
けれど、そんな流れから始まった撮影会。 片付けをそっちのけにさせたまま、主役のキィをパシャパシャ。 撮ってる方はあまりやる気がないが、撮られてる方は調子が上がって、彼らしいかっこよさが次々とデジカメのデータに保存されていく。
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