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CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
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Act.27 Birthday of Key (後編)(1/3)
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土曜日の週末

「「行きたかったのにー!!」」

27話開幕早々。東のエーチと西のアズがハモって、南のキィにダブルでブーイング。
彼の誕生日当日に行われていた誕生日会に行けなかったことをブーブーブーブー、文句を強く言い放つ。

「ごめん、ごめん。ごめんってば。僕んちで飼ってるヤギにしましまちゃん含めた四人の招待状食べられちゃってさ。みんなに送ること出来なくなっちゃったんだよ。」

「あーあー。オレも志摩ちゃんみたいに、てっちゃんに連れってってもらえばよかった。」

そんなわけで当日に祝えなかった為、その日の週末の土曜日。
クロスカルテットのメンバー全員集まって、改めてキィの誕生日をお祝いすることとなった。

「キィ。本当に餃子でいいのか?」

「うん!お店の餃子は食べたことあるけど、誰かが作った餃子食べたことないから食べてたい!」

北のエヴァんちで。



数え方に問題あり

っというわけで、本日の主役もキィ。
彼が『餃子が食べたい』と発言したことにより、誕生日会というより餃子パーティーとなった。
が、調理を始めるその前に。

「エヴァ、これ何匹いるの?」

「えば羊さん増えたね〜。」

「もふもふと言うより、ほわほわしてるんだね。この羊の縫いぐるみ。」

カラーボックスに積まれた複数の羊の縫いぐるみ。それにニンニクの臭いが付かないようにと。持ち主の意向により、ゴミ袋を一時的に活用して片付けというより避難させる。
けどその羊の縫いぐるみは、三人が前に見た時よりも数が増えている模様。
なのでここらで改めて何匹いるのか数えることに。

「羊が一匹。」

「羊が二匹。」

「羊が三匹・・・。」

「「「Zzzー・・・。」」」

しかしそんな真っ最中で突然強い眠気に襲われたのか。三人揃って夢へと誘われてしまう。

「え。何で寝る?」



数え方に問題あり 2

でもそれは一瞬の出来事。
瞬間的に寝てしまった三人のうち二人、エーチとキィがハッと目を覚ます。

「あ、あれ!?オレ寝ちゃった?オレら今寝ちゃってた!?」

「エヴァの羊おっかしー!数えられないんだけどコレ!」

「いやいやいや、そんなバカな。数えられるから普通に。そんなに言うほど数ないって。」

「じゃあもう一回。オレとキィちゃんでエヴァの羊、数えてみるね。」

アズはムニャムニャしちゃっているので、お先に離脱。
なのでエーチとキィでリトライ。
もう一度、エヴァの羊を数えることに。

「「羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹ー・・・Zzz。」」

「だからなんで寝る!?」

けどやっぱりその途中で、またもや夢へと誘われて、二人ともムニャムニャと眠ってしまうのでした。
ちなみに答えは『13匹』。
大きさは大小それぞれ異なっているが、どれも等しくエヴァにとって大好きな羊の縫いぐるみなのだ。



調理組と調理しない組

そんなこんなで気を取り直し、三人とも目を覚ましたので、羊の縫いぐるみの避難完了。
これにて準備が整ったので、調理開始。
2:2で二手に分かれて、それぞれ別行動となった。
もちろん調理をするのはエーチとエヴァの同い年組。

「へへへー。実はオレも餃子の作り方、知りたかったんだよね。ってことで、教えて下さいエヴァ先生!」

「じゃあ先ず餡作るから、キャベツとか適当に材料刻んでってくれ。」

「あいあいさー。」

トン、トン、トンとトントントントン。
二人とも包丁の扱いは手慣れており、聞こえてくる音はそれぞれで違うけれど、ほぼ一定リズムで心地いい。

「きぃちゃん、デジカメ持ってきたよ。」

「おぉ!ありがとうアズ!待ってる間、暇だから先に何枚か撮ろ?」

「いいよいいよ。」

そして調理しない(というより出来ない)組のアズとキィ。二つ差コンビは餃子が出来上がるまでひたすら待機することとなった。



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