にしても気になった問題は、まだ解決してない。 真昼はどうやってオス喰い狼から逃れたのだろう。
「こんなこと尋ねるのもアレだけど、俺からどうやって逃げたんですか?」
「その話題から、もう離れたいんですけど・・・。」
「や。だって気になりますし。」
それを訊いても、やはり素直に答えてくれない。 が、すぐに証明されたのでした。
「じゃあ別の質問いいです?」
「え?」
「真昼さん体のドコかに変な模様のホクロか痣みたいなのあります?そこだけ妙に頭に残ってて、夢だったのか夢じゃなかったのか分からなくて。」
「・・・ッ!」
彼の怒りを買ったおかげで。
「真島さん。人って殴られると記憶消えるってご存知です?」
「え?」
彼の強烈な怒りの拳が左頬にヒットしたおかげで・・・。 ものの見事に、文字通りに、ぶっ飛ばされたのでした。
|