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CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
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Act.17 大人たちの危ない話(前編)(1/3)
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改めまして

「・・・と、いうわけで彼が今月初めに入った新人社員だよ、まひるん。」

何が『・・・と、いうわけで』か分からないが、朝の朝礼後。兄の徹夜から新人社員の志摩を、リライトの専属マネージャー真昼に紹介をする。

「初めまして。リライトの担当をしてます陸地 真昼といいます。どうぞよろしくお願いしますね。」

「こちらこそ、よろしくお願いします。」

先輩が、自分より年下。
後輩が、自分より年上。
そんなこと社会に出れば当たり前なのに、その関係に不思議な気持ちが二人に生まれる。

「名字聞いて分かると思うけど。コレ、僕の弟ね。」

「・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・。」

「へぇ。徹夜先輩の弟・・・、さん。」

そして志摩が徹夜の弟と聞き、真昼はどんな印象を抱いたのだろう。
笑っていた顔が苦そうな色に変わり、若干引き攣っていた。

(間があった!今なにか妙な間があった!!)



今夜の予定

「まひるん。今夜空いてる?」

「今日・・・ですか?リライトの取材が伸びなければ空いてますが。」

「やっとまひるんも帰ってきた事だしさ、飲みに行きたいなって思って。志摩くん連れて。」

志摩と真昼の紹介を交わさせた徹夜。
真昼の今日の予定を聞き、今夜の予定を調整してくる。

「そうでしたか。なら僕でよければご一緒しますよ。なんとか間に合うよう調整してみせます。」

「やった♪じゃあ飲み放題のお店予約しておくね。」

「お酒が美味しいお店にしてくださいね。」

こうして急遽、徹夜と真昼の二人で小さなプチ飲み会を企てる。

(・・・今夜、見たいテレビあったんだけどな。)

志摩本人の予定を聞かず、道連れにさせて・・・。



罰当番

「お疲れ様デスよー・・・。」

「トイレ掃除終わりましたー・・・っと。」

「はーい。お疲れ様です、二人とも。」

そんな中、事務所に入ってきたリライトのイブとユウ。
それだけでも志摩にとって凄く驚きなのに、リライトの二人が事務所のトイレ掃除!?

「前回の海外ロケの件で二人とも、まひるん怒らせたからね。」

「え?え?え???」

「志摩も気をつけなよ。まひるん怒るとしつっこいから。」

「・・・え?」



もちろん感染源はアズ

「・・・と、いうわけで。既にご存知かと思われますが、彼らがリライトの二人。こっちがイブで、こっちがユウ。よろしくお願いいたしますね。」

何が『・・・と、いうわけで』か分からないが、真昼からリライト二人の紹介を受ける志摩。

「Oh!アナタが『シマチャン』デスね。よろしくデスよ♪」

「よろしくどーぞ。『シマちゃん』。」

「こ、こちらこそ。」

もちろんイブとユウと直接会うのはこれが初めて。
なのに既に『しまちゃん』呼びに感染済みで、源の力がそこまで及んでいたことに驚きが隠せなかった。

(アズすげぇ・・・。)



社員組集合

それから時間は経ち、時刻は夜を迎える。
徹夜はアリカの収録が終わった頃に事務所へ。
真昼もリライトの取材が終わった頃に事務所へ。
志摩は徹夜の代理でクロスカルテットのレッスンが終わった頃に事務所へ。

「お待たせ―、二人とも♪」

「徹夜先輩、遅いですよ。あと何分待たせるつもりだったんですか?」

「・・・俺は二人が来るまで何時間も待たされたけどな。」

それぞれが事務所に戻った時間。
それぞれが三人揃うまで待っていた時間。
それぞれで違うが、これにて全員集合。
更けていく夜の中、三人は飲み屋街へと足を運んだ。



スタート10分

「「かんぱーいッ!」」

宴の席にて、三つの生中ジョッキがカーンッと乾杯。

「・・・んッ、・・・んッ、・・・んッ!プハーーーッ!」

「わぁっ!イッキにいったね、まひるん。」

「やっぱ最初のビールはいいですね♪あ、おかわりいいですか?」

「飲みほだから好きなだけ飲んでいいよ。僕ももうちょっとおつまみ頼もうかな。」

自分より食べる兄の上司と。
自分より飲むペースが早い年下上司。
開始早々10分も経たずして、それぞれが本領発揮で盛り上がる。
どちらもそれ以下の志摩は、そんな二人の上司を見て、口を黙らせ引いてしまう。

(うわぁ・・・。)

注文を受けるスタッフさんも量と往復で、見るからに大変そうだった。



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