「・・・と、いうわけで彼が今月初めに入った新人社員だよ、まひるん。」
何が『・・・と、いうわけで』か分からないが、朝の朝礼後。兄の徹夜から新人社員の志摩を、リライトの専属マネージャー真昼に紹介をする。
「初めまして。リライトの担当をしてます陸地 真昼といいます。どうぞよろしくお願いしますね。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
先輩が、自分より年下。 後輩が、自分より年上。 そんなこと社会に出れば当たり前なのに、その関係に不思議な気持ちが二人に生まれる。
「名字聞いて分かると思うけど。コレ、僕の弟ね。」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「へぇ。徹夜先輩の弟・・・、さん。」
そして志摩が徹夜の弟と聞き、真昼はどんな印象を抱いたのだろう。 笑っていた顔が苦そうな色に変わり、若干引き攣っていた。
(間があった!今なにか妙な間があった!!)
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