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CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
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Act.11 やんちゃで小柄な先輩肌の話(1/2)
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事務所一売れっ子アイドル

芸能プロダクション チェリーストーンにはクロスカルテットのほかにも色んなグループやコンビ、ソロ活動をしているアイドルが男性中心に所属している。
そしてアリカこと真中ありかは、クロスカルテットの先輩アイドルであり、事務所一の売れっ子さん。
今日も朝早くから夜遅くまで取材や収録等のお仕事で引っ張り凧。

(・・・腹減った。)

今回は、そんなアリカが主役のお話です。



小柄な先輩

事務所一の売れっ子アリカ。
やんちゃで大胆な彼でも気が抜けずに恐れている仕事がある。

「ではアリカくん。まずはプロフィールを教えていただいていいですか?」

「名前はAlica。歳は今年で19。7月7日生まれの蟹座、血液はO。」

それは雑誌の取材を受けたときのこと。

「身長はひ、168、体重はー・・・っと。そういえば今回スリーサイズいんの?いるなら上からー・・・。」

自分の身長を言う時、一瞬だけ目が泳いでしまうアリカ。
自らスリーサイズを暴露することで誤魔化し切る。
アリカは他の雑誌の取材にも身長168と書かれているが、本当の身長は165。
本人も自身の身長のことは凄く気にしており、事務所協力も得て、なんと3センチもサバ読んでいるのでした。



アリカ専属プロデューサー

そんなアリカのプロデュースを担当しているのは真島 徹夜。

「取材お疲れ様、アリカ。」

アリカをデビューへ導いたのもスカウトしたのも彼。

「次は7チャンネルのスタジオで歌番組の収録だから、そこでー・・・。」

「あいあい。」

なので事務所からの信用は高く、事務所指示により専属としてアリカのプロデューサーとして配属された。
ちなみにクロスカルテットも彼が勤めているが、こちらは事務所の人手不足が原因。
なのでアリカの仕事が押してしまうと、クロスカルテットの稽古場所に行けられなくなってしまうようだ。



車内の二人

事務所の社用車で次の収録場へ向かう二人。
運転席はもちろん徹夜。
助手席は外から丸見えになってしまうので、アリカは後部座席に乗っている。

「あ、そうだ。まひるんから連絡あったけどRe Lightの海外ロケ、さっき終わったって。」

「へぇ。やっと帰ってくるのか、あのコンビ。」

「今回は写真集と来月リリースのPVの収録も兼ねてたから。突発的だった割に長かったね。」

アリカと徹夜の会話は仕事や事務所関係の話題もあれば、個人的なことも話すことも多い。
特に車移動中は暇なので、アリカはあることを徹夜に問いただす。

「でさ、てっさん?話変えるけど・・・この間、言いかけたこと。マジじゃねぇよな?」

「え?いきなり何の話?」

「だから言いかけてたじゃねぇか。ずっとふざけてたからアンタは覚えてないのかもしれないけど。」

「んん?アリカに何か言ってたっけ?僕。」

いったい何の話だろう?



何の話?

主語を言おうとしないアリカ。
けど、

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

彼の表情をバックミラー越しで見て納得。

「あぁ〜。相変わらず分かりやすいね、アリカは。」

「なッ!?!?」

ニコニコと余裕綽々な笑顔で、そんなアリカを冷やかす。



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