それから暫くして、ようやく浴室から出てきたユウと真昼。 さすがに着替えまで用意してなかったから、2人ともお揃いの格好をするしかなかったようだ。 もう夜は遅すぎているので、時間を気にして寝ることにしたのか、向かった場所はソファーではなく寝室。 そこでベットに座らせたユウを、濡れた体から髪まで、真昼が棚から出したタオルで甲斐甲斐しく拭いていた。
「あのさ・・・、まひるん。前から気になってたこと、あったんだけど。今さらな気もするけど、訊いていい?」
「なんでしょう?」
そしてユウから真昼に、質問が。
「まひるんが俺らをしつこく怒るのは分かってんだけどさ。なんでシマちゃんにまでしつこく怒ってんのさ。」
前から気になってたこの話題。 今さらだけど、今さらだから改めて尋ねる。 でもそれは真昼にとって、あんまり思い出したくない過去の出来事。
「僕も全てをお話しするのは嫌なんですが。」
だから大幅省いて、その一部だけ教えてくれた。
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