車を走らせてから、およそ20分ぐらい。 途中、渋滞に捕まることなく、赤信号で止まる回数も少なかったため、行きよりも帰りは早く事務所に着けた。 するとイブとユウは一目散で車から降りて、事務所の中へ駆けていき、ソファーで横になってブランケットを毛布代わりにして休んでいた真昼の元へ。
「「まひるん生きてる!?!?」」
「・・・勝手に僕を殺さないで下さい。」
このあまりの騒がしさで起きてしまった真昼だが、帰ってきて早々に言われた2人の言葉にムスッとしている。 でも今まで寝ていたおかげもあり、ちょっと顔色が良くなっていた。
「イブもユウも今日の撮影の方は、いかがー・・・。」
「NO!NONO!まひるん起きちゃ駄目デス!」
「頼むから。死ぬから寝てろ!」
「さっきからヒドイ言われようですね・・・。ただ夏の暑さに疲れてしまっていただけなので、もう大丈夫ですよ。少しくらい体を起こしても。」
「いいから寝てて!!」 「いいから寝てろ!!」
けど、もう大丈夫と体を起こそうとする真昼と、絶対に体を起こさせないよう力づくで抑え付けるリライト2人。 真昼vsリライトによる譲らない攻防戦が瞬く間に始まる。
「わーっ、ストップストップ!真昼さん病人なんだから、安静にしてて!」
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