『ちゃんちゃら可笑しいよね?』の絶対命令で決まったアリカチーム。 メインはもちろんアリカだけど、バックダンサーにはクロスカルテットのエーチとアズが勤めます。 そんな彼のテーマはファンシー。 彼らも彼らだけで集まって練習して、当日を迎えたその気合いは、衣装からメイクアップまでバッチリ。 フリフリなメイド服に白ネコの耳に尻尾まで生やしていて、詰めて盛った胸は揺れ、厚底の白ブーツは歩く度にゴンゴンと足元を鳴らさす。 そこにギャグ要素は一切なく、お化粧も全部がガチでガチガチ装備。 そんなとても可愛いらしい男の娘へと成り果てていたアリカ。
「よかったねアリカ。エヴァからも可愛い言われて。」
「黙れ元凶。」
「怒んないでよ。これでまた1つの貴重な経験が、目指す世界に繋がるんだから。」
「うるせー!こんなフリフリな女装で繋がってたまるか!」
だが、中身は男のままそのもの。 させられた格好のせいで、機嫌の傾斜はひどく超ナナメっていた。
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