しかも、
「で?その『色々』ってなんだ?」
「『色々』は『色々』。あれやこれやがあったから色々なの。」
「いやいや、そうじゃなくて。その色々を詳しく話してほしいのだが。」
「え、無理。」
色々あったその色々の詳細は、語られることなかった。
「・・・いるよな。分からないことあったら訊けって偉そうに言ってくるくせに、実際訊くと全然教えないクソ上司。何が築かせた結果だ。築かさせてる結果じゃんか。」
「仕方ないだろ。この話に関わってるのは僕1人だけじゃないし、勝手に全部話すわけにもいかないんだから。」
分からないことは分からないまま。 知らないことは知らないまま。 結局、負ったことの事実が本当だと判明されただけだった。
「そうだね。志摩の研修が終わる頃なら、話せられる日が来るかもしれないね。」
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