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CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
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Act.46 徹夜とエヴァの二人の話(2/3)
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45度にナナメった機嫌

そんな一方で。
リライトと一緒に仕事してるアリカはと言うと、

「イブもユウもそこ違ぇえって。何回言わすんだ?」

エヴァが心配で心ここにあらずかと思えば、意外とそうでもなく。
そこはアリカだってプロです。
自分に与えられてる仕事をしっかりこなしていた。

「Boo・・・。八つ当り最悪デース。」

「目の下に隈作ってる人に言われたくないんだけど。鏡見てこいよ、アイドルの顔してないから。」

「うるせー!つべこべ言わずにちゃんとやれ!給料貰ってんなら、ちゃんとやれ!」

けど機嫌が最高にナナメってるせいで、態度は最悪。
リライトのちょっとしたミスも厳しく見逃さなかった。

「アリカの言う通りですよ、イブもユウも。今のズレしっかり直して下さいね。それまで休憩お預けですから。」

真昼までしっかり味方に付けて。



中古イコール・・・

真昼がリライトに付きっきりで指導中、一足先に休憩へ入ったアリカ。

「お疲れ様アリカ。はい、これ。使う?飲む?」

「サンキュウ、ふかみん。」

そこへ近づいたのは朝陽。
タオルと飲み物を渡し、徹夜がいない代わりにしっかりサポート。
けどアリカとエヴァのことで、まだ気になることがあった模様。

「ねえねえ、アリカ。もしエヴァが中古になったらどうする?それでも変わらずにいられる自信ある?」

だからついでのような感覚で尋ねてきたのだが、急になんのこちゃ。

「はぁ?エヴァが中古って、どういうー・・・。」

最初は分からなかったけど、彼が何に対して言ってたのか理解ができた途端、気分までもが最悪に急降下した。

「・・・他にもっとマシな言い方ないのかよ。」

「これでも十分、言葉選んで言ったんだけど。」



処女厨イコール・・・

「仕方ない。アリカがそこまで言うなら言い直すよ。」

「いや、別に。そこまでは言ってないから。」

それでも分からなかった人のために、朝陽にワンモアプリーズ。
また別の言い方で尋ねてもらったが。

「アリカって処女厨?」

「だーかーらー、それモロだから!めっちゃくちゃモロ最高に最悪なこと言ってるから、それ!!」

この男は、一度目も二度目も、やっぱりとんでもないことを口走らせていただけでした。

「もうちょっと言葉選べって!じゃないと消されるから!キャラごと消されるから!ふかみんって本当、怖いもの知らずだな!」

「えー。これでも結構、言葉選んで言ったよオレ。」

ちなみにどちらも何に対して言ってたのか理解出来た方、ソッとしておいてください・・・。
一途なアリカと歪いた朝陽の感覚は、それぞれで全然違う方を向いているから、ある意味正反対。
志摩方向から『アリカとクソMを一緒にするな!』と聞こえてきそうだけど、昨日今日と彼はお休み中。よって出番は今回もありません!



あっちから聞こえた物騒な音

アリカたちは無事に仕事していたので、所を戻して。
エヴァと徹夜の2人はと言うと、あれからもそこまで変わらず。

(よし。一先ずは、こんなところか。)

徹夜の部屋は物があまりないせいで、掃除も洗濯物もあっという間におしまい。
そしてご飯までも全部作り終えて、余った材料で別のおかずも何品か作り置き、気付けば程好い時間を迎えていた。

「・・・あと、どうしよう。」

あとは徹夜が起きてくるのを待つだけ。なんだけど彼は、そうとうお疲れだったようだ。
あれからのそれからでも出てくる気配がない。
エヴァもやることがなくなって、ちょっと暇を持て余していた。
その時、

「ッ!?」

あっちの部屋から、何かが倒れた音が大きく物騒に響いた。

「え?徹夜、さん・・・?」



あっちの部屋

聞こえてきたのは、徹夜が寝てる部屋から。
ビックリして慌てたエヴァは、その部屋の前までやって来る。

「徹夜さん、どうかしましたか?徹夜さん!」

扉をノックして、向こうにいる彼に話を掛けたが返事が返ってこない。
いったいどうしたんだろう?

(ごめんなさい、徹夜さん。)

何事もなければ、それでいい。
けど心配で我慢出来なくなったから、ほんの少しだけ中の様子を見ようと、ソッと静かに扉を開けた。

「徹夜さん?大丈夫、ですか?」

すると、そこにはー・・・。



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