それから目的地途中にあった道の駅にて、いったんトイレ休憩を挟む。
「トイレ行きたい子行っておいで。飲み物も買ってもいいけど何か買うならそれぐらいにしといて。荷物になるといけないから。」
「はーい。」
トイレ行きたい人はトイレに行き。 飲み物が欲しい人は飲み物を買いに向かう。 そして自動販売機の所にエーチが1人いるところをちょうど見かけたので、アリカは追うように声を掛ける。
「エーチ。」
「あ、アリカ先輩・・・。」
どうやら彼もエーチのアホ毛具合が気になるようだ。 だからエーチが1人になるタイミングを見計らって、こっそりと事情を訊ねた。
「お前、エヴァと何かあったのか?2人ともいつもと様子がおかしいからさ。喧嘩でもしたのか?」
「・・・・・・。」
けど訳を語ろうとしない。 口をごもらせて、言いたくない素振りを見せる。
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