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CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
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Act.37 大人たちの危ない話 2nd(前編)(3/4)
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志摩はこれでお酒2杯目

とは言え、煙草を吸ったことのない自分が構いに行ったところで何の役にも立てないし、かえって迷惑を掛ける。
なので特に触れることなく事を済ませたら、真っ直ぐ帰ってきた。

「・・・ふう。」

「おかえり〜。」

朝陽もあのままいるわけではないだろうし。今は、おとなしく戻ってくるのを待とう。

「志摩くん、おかわりする?いつものでいい?」

「あ、うん。」

それはそうとして、志摩のグラスもやっと空っぽ。
戻ってきたタイミングで徹夜が注文。
いつものグレープフルーツサワーをオーダーしてくれた。

「言っとくけど、これでラストにしておきなよ。」

「知ってます。分かってます。自分の体の事なので気を付けてるよ。」



志摩はこれでお酒ラスト

志摩はこれで2杯目。
これ以上、飲むのはアウト。
アウト・オブ・アウトで非常に危険な為、兄の徹夜からも警告が入る。

「・・・・・・。」

「な、なんですか?真昼さん、その目?」

その時、真昼方向から、とてつもなく冷たい視線を感じた。
それもそのはず。
何て言ったって真昼は酔っ払った志摩に襲われた被害者。

「本当にそれ以上、飲まないで下さいね。」

なので彼からも注意を強く言われるのも無理がない?
あの時のせいで、どこまで嫌われたのだろうか。
真昼の言葉は辛辣していて、まだ許してくれる気配が微塵もなかった。

「本当にごめんね、まひるん。僕からも謝るよ。オス喰い狼が粗相な真似して。」

「い、いえ。徹夜先輩まで謝らなくても。」

けれどこれ以上、悪化して仕事に影響が出たらたまったもんじゃない。
なので徹夜が間に入ってフォロー、フォロー。
けどそれは真昼から徹夜への信頼度が上がるだけ。
どれだけ謝ろうが志摩を許す気配は、やっぱり微塵もなかった。



戻ってきた朝陽

すると、

「『オス喰い狼』って何?」

この気まずい空気の中、ようやく戻ってきた朝陽。
3人の話は全部聞いてないようだけど、聞こえてきた単語が気になっている様子。
なのでいちお念のため。被害を拡大しないよう徹夜が説明役を買って出た。

「男はみんな狼だからね。っと言う話をしてただけだよ。」

しかし全然違う話をして、本当の話は伏せたまま。

「猥談ですか!?ちょっ!そんな話、オレ抜きでやらないで下さいよ!」

「ごめんね。猥談ほどの話はしてないかな。適当な話から『男はみんな狼だ』ってとこで結論がついちゃっただけだよ。」

「えー、本当ですか?ちょっとウソくさいですよ、徹夜先パイ。」

別の話に方向転換させて、朝陽の興味を反らさせる。
そんないつもと違う徹夜の対応を見て、真昼はちょっと納得したようだが、「何故?」と戸惑いが隠せない志摩だった。



徹夜と真昼は代行で帰宅

そんなこんなで程好い時間も迎えたので、ここらで宴はお開き。

「お酒は飲んでないですけど美味しかったです。また誘って下さい。」

「うん。また時間が出来たら誘うよ。」

「それじゃあオレ、電車なのでここで。」

「おやすみなさい朝陽くん。気を付けて帰ってくださいね。」

そうして解散となり、朝陽だけが駅に。他は手配した代行待ち。
このまま平和的に終わろうとしていた。かと思いきや・・・、

「あれ?乗ってかないの?」

「あぁ、うん。平気、平気。」

志摩が代行に乗らず、彼も電車を選択。
なので徹夜・真昼とはここでお別れ。
朝陽と一緒についていく形で駅を目指した。

「ちゃんと真っ直ぐ帰りなよ?」

「分かってるって。子供じゃあるまいし。」



朝陽とアフター

「ましクンも先パイたちと一緒に、代行で帰るんだと思った。」

「ちょっと酔いを覚ましたくて・・・。」

そして居酒屋から2人で少し歩いて、最寄りの駅に近付いていたその時、

「ねえ、ましクン。時間って、まだある?」

「ん?」

「終電までまだ時間あるしさ。ちょっとオレに付き合ってくれない?」

なんと朝陽の方からアフターが。いや、まだ他に行きたい場所があったようで、志摩を寄り道に誘う。

「大丈夫だよ。終電までには、ちゃんと余裕で間に合うから。」

いったいどこへ連れていこうとしているのだろうか。



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