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CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
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Act.37 大人たちの危ない話 2nd(前編)(1/4)
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志摩にも到来クールビズ

6月を迎えた夏。
志摩もチェリーストーンの芸能事務所で働くようになってから、かれこれ2ヶ月。
『ようやく』って言っていいのか、『やっと』と言っていいのか、それとも『あっという間』だったのか。
たった2ヶ月だけど、されど2ヶ月のように、この2ヶ月だけで色んなことがあったような気がした。

「ポロシャツって、こういうのでいいんだよな?」

そしてポロシャツへと衣替えったクールビズの季節は、志摩にも到来。
スーツよりも軽くて涼しくていいけど、私服よりの感覚でだらけないように気を付けないと。

「っと、もうこんな時間。行ってきます!」

こうして夏期の身支度を済ませた志摩は、今一度気を改めて引き締めて。自宅から勤務先のチェリーストーンの事務所へと向かって行った。



初めまして

「・・・と、いうわけで彼がこの間、入った新人社員『ふかみん』だよ。」

何が『・・・と、いうわけで』か分からないが、朝の朝礼後。徹夜から、志摩が休んでいた間にやって来た新人社員、朝陽を紹介される。

「初めまして。まひるん先パイの元で補佐しながら研修してる深海 朝陽といいます。どうぞよろしく。」

「こちらこそ、よろしくお願いします。」

相手が、自分より年下。
相手が、自分より年上。
そんなこと社会に出れば当たり前なのに、この関係性に不思議な気持ちが2人に生まれる。

「名字聞いて分かると思うけど。コレ、僕の弟ね。」

「・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・。」

「へぇ。徹夜先パイの弟・・・、さん。」

そして志摩が徹夜の弟だと知った途端、朝陽はどんな印象を抱いたのだろう。
顔は笑っていたものの、意味が深そうなリアクションをとられてしまう。

(間があった!今なにか妙な間があった!!前にも似たような反応された気がする!)



志摩と朝陽

「え?自分もう1回名前言ってくれる?」

「もう1回?真島 志摩・・・。」

朝陽はもう一度、志摩の名を名乗らせる。
徹夜の弟だと聞いたはずなのに、『ま』と『し』しか使われてない志摩の名前に、うーんっと考え込んだ。
そして、

「わ。やっぱり上からでも下からでも、ましましまだ!凄い!面白〜い!」

「いやいやいや。何も凄くないから。面白くとも何ともないから。普通に俺に失礼だから!」

「あはははっ。」

「笑いどころでも何でもないから!」

志摩とも初対面なはずなのに、それを何とも思っていないのか。
ケラケラ笑って、悩んだ先で志摩の名をからかってきたのだった。

「ごめんね?『まし ましま』くん。」

「違う!俺の名は『ましま しま』だ!違うとこで区切んな!」



今夜の予定

「ふかみん。今夜空いてる?」

「今日・・・ですか?まひるん先パイとリライト次第ですが、伸びなければ空いてますよ。」

「なら大丈夫そうだね。まひるんと話し合って、ふかみんとも飲みに行きたいなって思って。志摩くん連れて。」

志摩と朝陽の紹介を交わさせた徹夜。
朝陽の今日の予定を聞き、今夜の予定を調整してくる。

「あー・・・。オレお酒飲めないですけど、それでもよければ。」

「あら?そうなんだ。まひるんいるから飲み放題のお店予約したんだけど、まあいっか。全部まひるんが元とってくれるし。」

「へぇ。まひるん先パイってお酒強いんですね。」

「強いよ、かなり。」

こうして急遽、徹夜と真昼の二人で企てた小さなプチ飲み会が開かれることに。

(・・・今夜、見たいドラマあったんだけどな。)

志摩本人の予定を聞かず、道連れにさせて・・・。



朝陽はいろんな意味で大物

そうして話が一旦キリがつくと、朝陽は席を立ち喫煙スペースへと向かって行った。

「ここ最近の中じゃ、ふかみんは1番の大物だからね。なんでも器用にやるから驚くよ。」

「へえ。・・・どうせ俺は大物じゃねえよ。」

「そだねー。」

「そこは肯定せずに否定して、ちょっとはフォローするところだろ!先輩として、上司として、兄として。」

徹夜から情報交換中、彼の口から『大物』と言わせるなんて、よっぽど朝陽への期待度が高いのだろうか。
2ヶ月差の同期となる志摩は早くも敗北感を抱かさせる。

「・・・ふかみんには色々と気を付けなよ。何があっても、そんなところまで面倒見れないから。責任は自分でとってね。」

「気を付けるも何も、すでに抜かされてる気がしてるから、もう無理っしょ。所詮、小物は大物に敵わないって。」

「あ、いや。そっちの意味で言ったわけじゃ・・。まあいっか。ふかみんと関わっていれば自然と分かってくるだろうし。」

「???」



社員組全員集合!

それから時間は経ち、時刻は夜を迎える。
徹夜はアリカの収録が終わった頃に事務所へ。
真昼と朝陽もリライトの取材が終わった頃に事務所へ。
志摩は徹夜の代理でクロスカルテットのレッスンが終わった頃に事務所へ。

「お待たせ―♪」

「おかえりなさい徹夜先パイ。」

「徹夜先輩、遅いですよ。あと何分待たせるつもりだったんですか?」

「・・・俺は皆が来るまで何時間も待たされたけどな。」

それぞれが事務所に戻った時間。
それぞれが4人揃うまで待っていた時間。
それぞれで違うが、これにて全員集合。
更けていく夜の中、4人は飲み屋街へと足を運んだ。

「なんか今回、前回と似たり寄ったりしてるシーン多いな!」

「2ndだからね。まんま一緒の流れにしたいって。作者の意向でこうなってるだけだよ。」

「ストックないからって手抜くんじゃないよ作者!サボんな!」

ここまで前回と同じですが、もちろんここからは違いますよ!



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