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CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
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Act.34 ミッドナイトな真島兄弟のお話(1/5)
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何でもいうこときいた結果の夜

午後10時を過ぎた夜。
こんな遅い時間でもチェリーストーンの事務所に志摩の姿があった。
理由はとっても簡単。徹夜に交代させられた電話当番の日が本日だったため(経緯はAct.26参照)、自分でやれる仕事をしながら残っていただけ。

(やっと終わった・・・。)

けれどこれも長針の先が6を過ぎればおしまい。
電話当番の日でも終電前に帰れるのは、ホワイトと思うべきなんだろうか。
それともこの時間過ぎても仕事がまだ終わらないor終わるのが朝という人がいて、自分もいつかその立場に・・・っと考えた答えの先は、ブラックと思うべきなんだろうか。
チェリーストーンは、いったいどっち色に染まっているのだろうか。
勤めてからまもなく2ヶ月になる身でこんなこと考えたくはない。考えたくないと思っているのに、ふとした瞬間、つい考えてしまう自分がここにいた。

(真昼さんは、今日も朝までだもんな・・・。)



男だって怖いものは怖い

うん。きっとそれは疲労と眠気と疲労のせいだ。そうに違いない。
ならばさっさと帰って、さっさとメシ食って、さっさと風呂入って、今日はもう寝よう!

(よし!俺は帰るぞ!)

こんな自分の考えを簡潔に完結。解決させて颯爽と帰る支度を整える。
そのとき、だった。
事務所の入り口方向から、ガッシャーンッと大きな物音が鳴り響く。

「!?」

なんだ?なんだ!?なにごとだ!?!?

(泥棒じゃありませんように。強盗じゃありませんように。)

それは明らかに自分ではない誰かが乱暴に入ってきた音。
志摩は突然の出来事と音に怯えながら、いつでも通報できる準備をして、恐る恐る様子を見に向かう。



近づけば近づくほど

「え!?」

するとそこには、

「兄貴!?」

なんと徹夜の姿が。事務所に入ってすぐの場所でぐったりと横たわっていたのだ。
そんな彼を見た途端、すぐさま駆け寄った。が、しかし、

(うッ!?)

1歩ずつ1歩ずつ。徹夜に近づけば近づくほど、これ以上お近づきなりたくないと体が訴えてきて拒否反応を起こす。
何せこの距離でさえ、こんなにも異臭が漂ってくるのだ。
倒れていた徹夜は、とてもとても酒臭かった・・・。

(兄貴、酒くっさ〜。酒くっさ〜、兄貴。)



なんだかんだで兄が心配

それでもこのまま放置だなんて出来ない。
臭いを我慢しながら耐え凌ぎながら、徹夜の傍につく。

「兄貴、大丈夫か!?」

(ひィィイイッ!?案の定、やっぱり酒くっせぇ!!!)

口と心。同時に出る本音の言葉。

「兄貴?兄貴!?」

「・・・・・・・・・。」

だけどここまで泥酔してる自分の兄を目にしたら、さすがの志摩でも心配のが強くなってくる。

「兄貴起きろーッ!こんなとこで寝たら風邪引くぞ!!」



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