それはユーキもユーヤもサンフラワーに越してくる前の話。 ヒナもレイも引っ越してきたばかり。 その頃のサンフラワーには、その二人以外にも住人が三人いた。 全員が全員、違う大学や専門学校に通っており珍しい話ではないが、なんだか新鮮な環境。 けどレイは自分から他人と積極的に関わるタイプじゃないから、挨拶に回ったのも越してきてから少し経った後。 ある日、年上の先輩に集められた時、その先輩が代わりに紹介した。
『コイツは103のレイ。ヒナと同い年の奴だ。ほら、お前ら挨拶しろ。』
『よろしく。』
『・・・101の日向です。よろしくお願いします。』
ヒナとレイが初めて会ったのも、この時だった。
『オレたちこれからコンパなんだ♪ヒナいると女子のレベルも上がるからさ、レイも来いよ。運良ければお前も童貞から卒業、おさらば出来るぞ。』
『いえ。俺、女には興味ないんで、そういうの結構です。』
『『『・・・え゛。』』』
|