そしてユーキは寄りたいところがあったため、駅で友達と解散。 信号渡って繁華してる商店街へと向かい、本屋さんで文房具を物色していると、
「あれ?ユーキ?」
聞き覚えありまくってる声に呼ばれ、ハッと我に返る。
「レイ先輩!」
そこには、なんとスーツ姿のレイが。 アパートやその付近以外で鉢合わせるのも珍しく、なんて偶然!
「奇遇だな。こんなところで会うなんて。」
「今、ボクも同じこと思ってました。本当、すごい偶然です。」
ネクタイを少し緩めさせており、そこにいつものラフさを感じさせるが、いったい何をしてたのだろう?
「合同企業説明会の帰り。」
「就職活動、真っ最中だったんですね。」
そんな新鮮なレイを見て、心が落ち着かないユーキはソワソワした気持ちでワクワクと嬉しそうな顔で話し込む。
「院に残るほど金も夢もないしな。」
「レイ先輩は、えらく現実見てるんですね。」
そして立ち話もなんだから。 ユーキもレイも買う物を買い、本屋を後にして最寄りのチェーン店な喫茶店へと寄り道した。
|