「そう、だね。ユーキの言うとおり、二人一緒にいたのなら大丈夫、だよな。」
そしてユーキの手を引き、自分がここに来た道で一緒に戻っていく。
「二人でいこっか。花火見に。射的のおっちゃんがついでに穴場スポット教えてくれたんだ。」
「・・・ユーヤ?」
「ごめんね、ユーキ。ショックがないように色々と仄めかしていたんだけど、ちゃんと伝えることが出来なくて、気付かせることが出来なくて。黙ったままでいて。」
掴まれた手は強くなかったけど、振りほどけなかったユーキ。 引かれるまま彼についていく。
「早かれ遅かれ、いずれはユーキも気づくって分かってたことだったのに。」
「ユーヤは知ってたんですね、二人のこと。」
「・・・うん。オレはユーキより一年先、サンフラワーにいたから。ユーキが知らないことも知ってるよ。」
後ろは絶対に振り向かないように。
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