「今週末でしたっけ?お祭り。」
お盆を過ぎた8月後半。 この地域で行われる夏祭りの話を、ユーキは商店街の掲示板に貼られていた広告を見て知ったようで、明るい口調でズバッと発する。
「もうそんな時期か。せっかくだからヒナたちも誘って一緒に行く?」
「はい!都合悪くなければ、ぜひぜひ一緒に行きたいです!」
「OKOK。ならオレから声掛けておくからさ。」
ユーキの部屋で一緒にいたユーヤ。
「現実逃避してないで、この課題。頑張って終わらせようか。」
「う。・・・も、もうちょっとだけ逃避させてて下さい。」
「ダメ。ただでさえユーキ、夏の課題遅れ気味なんだから逃げちゃダメだって。絶対に逃がさないよ。」
その話題に乗っかりながら、手伝っていたユーキの夏の課題をしっかりと終わらせてから年上二人にも声を掛けた。
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