「ほら。ここが9号室だ。」
「ありがとうございますレイ先輩。案内までしていただいて。」
「ん。」
レイに連れられて、ユーキはようやくユーヤとヒナがいる個室に到着。 ノックを三回。コンコンコンと鳴らしてから、レイはその部屋の扉を開ける。
「遅かったねユーキ。先にユーヤ歌わせちゃってたけど、よかったかな?」
「はい。全然よかったですよ。お待たせしました。」
そしてユーキを引き取ったヒナ。
「それじゃあ後はここで大人しくさせてろよ。」
「うん。突然お邪魔しちゃってごめんね。レイもお仕事、頑張ってね。」
「・・・ん。ヒナも二人の面倒ばっか見てないで、ちゃんと楽しんでけよ。」
それを歌いながら見ていたユーヤが、マイクを持ったままで、
「なんかパパとママみたい。」
「「!?」」
なーんて裏表のないことを口にしたものだから、保護者二人の顔を真っ赤に染めさせたのでした。
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