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仮面優等生の歪いた愛欲

この瞬間だけでも、俺を愛して・・・。
完結][既婚者教師×仮面優等生(主人公)][略奪愛]


EP.5「私についてきて下さいね」(2/6)
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それから神崎先生は俺を乗せて車を走らせる。
どこへ向かっているのか、全くもって分からない。
やたら曲がり道に入られ、通った経路をきちんと覚えることができなかった。

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

二人とも何も喋らないから車内はとてもとても静かで。
流れているラジオのBGMが、この場を必死に和ませようとしているみたいだった。






神崎先生の車は20分弱で、どこかのマンションに辿り着く。
エレベーターつ使って上に上がり、一つの部屋に招かれる。
真っ暗な室内。
後ろで鍵を掛けられた音。
そのまま奥の部屋まで連れて行かれる。
まだ何も見えてない状態なのに、やわらかいマットのような何かの上で、少し乱暴に背中押され倒された。

(え・・・・・・?)

自分の上に跨る神崎先生の姿。
シュルシュルとネクタイを緩めて外す音。
スーツの上着を脱ぐ仕種。
シルエットの影と音だけで、そう勘付かさせる。

「んん・・・っ!」

そしてされるがままに、なすがまま。
乱暴に塞がられた口。
無理矢理入ってきた舌が自分の舌と絡み合う。
頭が困惑する中、途切れる吐息。
けれどろくな抵抗をすることなく。
どんなに自分を乱暴に扱われても、この身をもって全てを捧げて受け入れた。

「神崎・・・、先生・・・・・・ッ!!」

だって今俺の上にいるのは神崎先生。
それさえ分かっていれば、怖がる必要なんて何もない。
深く。
激しく。
熱く燃え上がる身体。
狂わされた理性。
そこに優しさなんて要らない。
神崎先生の男の部分を、この身に思い知らせてほしい。
そして、どうかこの一瞬だけでも。


この瞬間だけでも、俺を愛してー・・。


そう頭の片隅で想いながら、意識が途切れさせていった。








あれから何時間の時間が経ったのだろう。
目を覚まし視界に映ったのは見慣れない真っ白な天井。

(ここ、どこ?)

俺は誰かのベッドで、毛布に包まって眠っていたようだ。
真っ暗だった部屋に電気が付いていて明るくなっている。

(・・・!?)

そして今の自分の格好を見て、この部屋でいったい何をしていたのかを一部始終、脳裏に蘇る。
そう文字通り、全てを思い出したのだ。



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