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仮面優等生の歪いた愛欲

この瞬間だけでも、俺を愛して・・・。
完結][既婚者教師×仮面優等生(主人公)][略奪愛]


EP.2「お仕置きが必要ですよね」(4/4)
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言葉通り。
愛してもない男に逆らうことが出来ず、ただ従い操られるまま、その腕で俺を抱くのであった。
こんな臭い場所で。
さっきあんなにデカイ音を立てたのに、誰一人心配しに来ないんだ。
多少の音を立てても、トイレの入り口から外に漏れることはないだろう。

「錦・・・くっ。」

震えた声で、上に乗ってる俺を呼ぶ神崎先生。

「浬。」

「・・・、え?」

「こういう時ぐらい・・・、下の名前で呼んで下さい。浬でいいから。」

どれだけ上から目線のおねだりなのだろう。
そう呼ばれたいのなら、そう素直に言えばいいのに。
断われたくないから、体を使って従わせる。

「浬・・・く・・・んっ!」

それは堪らなく苦しいモノだろう。
狂ってくるでしょう?
いろんなものが。
おかしくなってくるでしょう?
いろんなものが。

「・・・して?」

「ん?」

「どう、して?・・・っ・・・こんな、こんな・・・っ・・・こと。」

そんな俺に何故を求める神崎先生。
だから俺は口と心。ほぼ同時で、その答えを放つ。

「不思議なこと、尋ねるんですね。」

こんなことをする理由なんて、ひとつしかない。
視線を神崎先生から逸らさずに。
合った視線を一瞬たりとも逸らさずに、瞬きすら忘れてしまったかのように。

「好き、だから。」

好き、だから・・・。

「好きだから、ですよ。」

想いの全てを言葉にして告白。
言語化してしまった以上、それはどんな誤魔化しも効果を無能にさせてしまうだろう。
好きなんです。
貴方のことが。
神崎先生のことが。
この世界で誰よりも。
ただ貴方が好きなだけ。
ただそれだけのお話。


なのに、どうして。


誰が。
何が。
何故。
何の目的で。
想いの人を追い詰めてしまうまで。
俺を狂わせたのは何が原因?

「神崎先生、貴方のことが。」

誰に求めれば、この答えの正しさを導き出せるのだろうか。
緩やかに流れる水の音は一定だけど、どこか不安定で。
何処かへと堕ちていくのであった。




つづく





仮面優等生の歪いた愛欲 第2話を
お読みいただきありがとうございます

1話では紹介がなかった及川と大瀬
モブから昇格したわけではなく、
ただただ1話内で紹介できなかったから
2話に回しただけでございます
でもこの2人、書きやすいキャラに
仕上げた結果、結構好きになりました


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