その頃、B組では。
「あの、比路くん大丈夫ですか?さっき思いっきり大きな声で呼ばれてましたよね?」
A組より先にホームルームが終わり、一限目の授業が生物科室で行われる授業だった為、自分たちの教室から出て移動していた。 恭のバカ騒ぎは、もちろんB組にもしっかり届いており、聞いていた梅ちゃんも不安そうな色に顔を染める。
「アッキーから『澤村恭って誰?ひろピーの知り合いで間違いないの?』ってメッセージ着た。さっきの声、やっぱりキョウで間違ってなかったな。」
「あのとき寮長が言ってたことって、この事だったんだ。・・・何でここまで来ちゃうかな。」
すると呼ばれた当人の比路は恭に心当たりがありまくり。司も恭のことを知っているようだ。
「ヒロ。とりあえずアッキーに返信しとくよ。」
「うん。『バカを巻き込んでゴメン』って伝えておいて。『あと、ひろピーやめて』って一緒に。」
「OK。」
二人して遠い目をしており、招かれた頭痛に悩まされる。
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