颯太が気にするほど、比路は何をしていたかというと、
「牛乳もセルフサービスでいいのに。」
と。大嫌いな牛乳を目の前にして悪戦苦闘していたのだ。 そして隣には今日も久野がいて、一緒に朝ごはんを食している。 隣りで苦い顔をしてる彼を見て放っておけなかったのか。
「比路もらおうか?その牛乳。」
「いいの?克也。」
「ああ。いつも漬け物食べてくれるお礼が出来て俺も嬉しいよ。」
比路が嫌うその牛乳を受け取ろうとしていた。
「ありがとう克也。すごく助かるよ。」
「相変わらず牛乳ダメだったんだね。今までパンの日とか、お昼とかどうしてたの?」
「司に処理してもらってた。」
そんな一部始終を見ていた颯太は、ホッと安堵の息を吐く。
「どうした?颯太。」
「ううん。朝からドキドキさせられるとこだったから安心しただけ。流石に森くん以外な人とアレやらなくてよかった。あれ?よかったのかな。でもでもでも・・・。」
「何の話だ?」
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