悔しさを胸に秘め、自販機まで突っ走った司。
「はぁはぁ・・・っ・・・二人とも、これでいいいだろ・・・ッ。」
「おー!つかポン速い速い。けどオレのコーラちゃん、あんまり振ってないだろうね?」
「んなこと知るか!・・・っ・・・噴いたらざまぁみろ。あとつかポン呼ぶなって。」
かかった時間は3分弱。 そこまで得意じゃないくせに全力疾走したせいで、苦しそうに呼吸を繰り返す。 稚空にはコーラを。比路にはミルクティーを。疲れた手で、それぞれに飲み物を渡す。
「・・・僕もアッキーと同じでよかったんだけど。」
けれど比路は、そんな司にも容赦なし。
「お疲れのところ悪いけど、今すぐ買い直してきて。」
「ハァ!?なんでだよ!それ飲めよ!!」
「あれ?負けたくせに文句あるの?」
ニッコリと悪い笑顔でご命令。逆らいは絶対に許さなかった。
「く・・・っそぉぉおおお!後で絶対覚えてろよヒロ!!」
「いってらっしゃーい。」
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