一方、所変わって。その頃、青ノ葉 園芸部では。
「まってまって!ともやくんもコタくんも、そんなこといわないで!」
「元を正せば俺が招いた種ですので、そういうわけには・・・。」
「犬飼さんたちがやらかしたとはいえ、そうさせてしまったのは自分が行動を誤ったからっす。責任とらせて辞めさせて下さいっす。」
例のあの騒動で荒れてしまった畑や花壇。 あれから片付けが進んで目印だったビニールハウスも骨組みだけが残りあとは何もなく、ここが園芸部とは思えないほどの殺風景となっていた。 そして園芸部をそんなことにさせてしまった責任として、部員だった二人。朋也と桃地が二人揃ってダブルで永瀬に退部を申してきたのだ。
「まってよ。またみんなでやろうよ。ね?」
そんな二人を辞めないでと説得する永瀬。 けど朋也も桃地も意地が強く、その意思を折らさせない。 「俺が」「自分が」「俺が」「自分が」と続けて主張する。
「・・・どうしましょう?チロせんせー。」
もちろんその二人の話は顧問であるチロ先生も聞いていた。
「そう・・・、ですね。」
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