日暮寮長からの伝言を聞いて、やってきた久野。 それを耳にしたときから彼も気になっていたようで明日以降に回さず、この時間を使って訪れたそうだ。
「克也・・・。」
けどここは一年生が使ってる寮の階。 そこに上級生の二年生が来れば下級生の一年は緊張させた空気を漂わさせて、またそれが生徒会の久野先輩と分かれば余計に注目の的となった。
「わ〜!克也先輩だ。どうしたの?」
「蓮さんから比路が話したいことあるって聞いて、それで・・・。」
「え?ヒロが?」
「・・・・・・・・・。」
それを気にして、居たたまれなくなった比路。
「ここじゃダメだから。克・・・じゃなかった久野先輩、こっち来て。こっち。」
「え?え?え?」
持ってた歯磨きセットを司に預けて、顔を赤く染めながら久野の背中を押して、とりあえず場所を移動させる。
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