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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#25  一緒に遊ぼう!(2/4)
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ぴょん

そんなこんなで司、比路、朋也、稚空の四人は最寄りの駅からバスに乗り商店街方面へと向かう。それから30分ほどで司にとっては天国なゲームセンターに到着したのだった。

「あー。確かに広いね、ここのゲーセン。」

「でっしょでしょ?地元のゲーセンが掠れてくるっしょ?アッキー。」

「でもつかポンの場合、どこのゲーセンでも掠れず等しく天国でしょうに。」

「まあ、それもそうなんだけどさー・・・。あと、つかポンやめい。」

そして四人揃って中に入ろうとした時、

「それじゃあ行こっか。つかポン、ひろピー。」

「だからつかポンやめろ。」
「だからひろピーやめて。」

「それからー・・・『ともぴょん』も行くよ。」

稚空が朋也に対して、そう呼ぶものだから一瞬にして言われた本人、聞いてた二人はフリーズ。

「「「とも…ぴょん…???」」」

思わず三人、言葉をハモらせてまで訊き返す。



ともぴょん

「ん?何も間違ってないでしょ?後藤 朋也だから『ともぴょん』。」

人にあだ名を付けるのが得意だが、センスはいまいちな稚空。
梅ちゃんの場合はまだまともだったが、やはりあれは奇跡的なモノのようだ。
それを聞いてた司や比路や『ともぴょん』と名付けられた朋也たちは三人して渋い色を顔に浮かべる。

「『ぴょん』は、ちょっと・・・。」

せっかく稚空が名付けてくれたあだ名。
けど受け入れることがどうしてもできなくて、朋也は申し訳なさそうに拒否を示したが、

「はいはい。ともぴょんも行くよー!」

「!?」

まさかの無視。拒否を拒否られ、それでも呼び続ける男・稚空に驚きが隠せなかった。
しかも左は司から、右は比路から。

「「・・・・・・・・・。」」

「え?え?え!?」

ポンっと肩に手をそっと置かれ、無言で「ドンマイ」と同情された始末なのでした。



ゲームタイトルは絶対に言えません

「よーし!先ずはコイツで勝負だ!」

そうしてゲーセンで遊ぶ彼ら。
まずは四人対戦が出来る車のレースゲームをプレイ。
貰ったアイテムを駆使してトップを目指そう。

「朋也って、こういうのやったことあんの?」

「普通のレースゲームならあるが、こういうのは・・・。」

1P:司、2P:朋也、3P:稚空、4P:比路。
それぞれ機体に座ってコイン入れて、キャラクター選んで設定も選んだらゲームスタート!

「ちょ!?朋也!アイテム使ってアイテム!」

「早くその青いのをつかポンにぶつけてー!」

「え?それはいくらなんでも反則じゃー・・・???」

「へっへへーん!楽勝!快勝!絶好調ー!」

朋也が扱い慣れてないことにより、それ相応な順位が表れる。
優勝は司、二位・三位はほぼ同着で比路で稚空、ビリは朋也となった。

「あっはっはっはー!弱いね〜朋也。」

「・・・・・・・・・。」

そして優勝者に小馬鹿にされたビリ。
負けず嫌いな魂を刺激され、静かに炎を熱く燃やす。



ベッチにビリにドベにべべ

「ベッチは朋也だったか〜。」

「べっ・・・ち?」

「ん?ああドベのこと。ビリでもいいや。意味は全部一緒だから。」

「・・・・・・・・・。」

そして次も四人対戦のゲーム。
休日でも運が良ければ順番待ちなしで遊べるのに人気の高いクイズゲーム。
オンライン式なので昔から最新まで、さまざまなクイズが出題されます。
「スポーツ」「ゲーム」「アニメ」「音楽」「食べ物」「ニュース」等お題を選べるが、今回は「総合」を選択し全員に得意不得意な問題がランダムで出てくるように選択した。

「さあさあ、どんってかかってこーい!」

これなら司に一矢報れるだろうか。
1P:司、2P:朋也、3P:稚空、4P:比路でゲームスタート!



クイズゲーム

「こういうのやっぱり苦手だな〜。アッキー、カンニングさせて。」

「そうやって堂々と言ってくるあたり、さすがひろピーだよね。ダメって言う前から、もう見てきてるし。」

「ひろピーはやめてよ。」

比路はクイズゲーム自体がそこまで得意ではないようで、正解よりも不正解が多い。
稚空は比路よりも正解率良いが、得意苦手のお題がハッキリとした成績に。

「見て見て朋也。俺また正解した〜。」

「・・・の野郎。」

司は運も実力のうち?それとも味方に付けたのか。ニュースのお題ですら正解多発。
朋也は負けじと司を追いかけ正解を当てていたけど、あと一歩で届かず。
四人の対戦結果は優勝:司、二位:朋也、三位:稚空、ビリ:比路となった。

「司はゲームになるとやっぱ強いね。」

「ブイッ!」



メダル側を書かない理由

こうして二つのアーケードゲームを四人で対戦したわけだが。

「やっぱ休日は混んじゃうね。」

自分たち以外の学生や社会人、カップルや家族連れのお客で店内は大変盛り上がって混雑する休日のゲームセンター。
対戦ゲームとして定番のエアホッケーも、列はなく並ばれてないがエアーな順番待ちがある感じで、数組ほど狙ってる空気が漂っていた。

「どうする?メダル行く?」

「メダルはちょっとパスしたいな・・・。」

なのでアーケードゲームを一時的に諦めて、メダルゲームのコーナーに行こうとしたが、まさかそこで司が渋い顔をする。

「あれ?つかポン、メダル苦手だっけ?」

「メダル全部消費するのに通わなくちゃいけなくなってくるからそこが苦手なだけ。あとつかポンやめい。」

そこにはゲーム関連に限り運も実力?味方に付ける男ならではの悩みがあるようだ。
ちなみに作者はメダルゲームのが好きです。消費はすごく早いですが、のんびり遊べるから好き。音ゲーも好きですが、どうしても周りが気になり緊張してしまうので気軽に遊べないです…。



休憩組と対戦組へ

「はぁー。ちょっと休憩!」

そういうわけで設けられてるベンチに腰をかけて、ちょっと休憩。

「え〜!もう〜?」

「もう・・・って。ちょっとは休憩させてよ、つかポン。」

「だから、つかポンおやめ!」

けれど司はまだまだ遊び足りない様子。
先にベンチに座った稚空に対して、不満をぶつける。
そして朋也の顔色を見て白黒判断ついたのか。

「ん?」

「よっし!朋也、今度はアレで遊ぼー!アレなら空いてるから。」

「おう。」

そのまま朋也を連れ出して、今度は二人で対戦することに。

「朋也いつの間にかやる気満々だね。最初ちょっと心配だったけどゲーム嫌いじゃなくてよかった。」

「そうだね〜。レースゲームのとき、アイテム全然使わなくてかなりビックリしたもんね。」



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