とりあえずこの場を鎮められるのなら、なんでもいい。形だけでもいいからと、犬飼たちは桃地が言うとおりに永瀬に謝った。
「永瀬会長、すみませんでした。」
気絶してない不良生徒全員で頭を下げて、ごめんなさい。 すると永瀬はヒックヒックしゃっくりを繰り返しているが、ゆっくり落ち着いていく。
「もう、ともやくんたちとケンカしない?」
「え。」
けど、それだけではダメだった。彼らだけではダメだった。 形だけだとバレると、あっという間に元どおり。また永瀬はギャンギャン泣きさけび始める。
「うわあああーん。」
「あああああ!早くキミら自分らと一緒にも謝るっす!」
「なんで僕らまで!?」
「いいから早く!じゃないとずっとこのままっす!」
|