「待って待って!え?え!?どういうこと?だって門限とっくに過ぎてるんだよ!?」
寮の門限時間は過ぎているのに、朋也が帰ってこない。 圭からのその話を聞いて、それがただごとではないことに驚く。
「だから気になって心当たりないかと思ったのだが。」
司も比路も梅ちゃんも朋也と同じB組のクラス。 けれど朋也の行方なんて心当たりがない。 今、朋也がどこにいるかなんて分からない。
「なんか前にも似たようなことなかった?」
「その時はチロ先生が昇降口で後藤くん探してましたよね。」
けど知った以上は、彼らも心配に思う。
「中学でも上級生に絡まれやすい奴だったから。また妙なことを起こしてないといいんだけど。」
「・・・・・・・・・。」
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