「いるんだよな〜。」
自分の後ろで朋也と稚空にそんなことが起きているとは気づいてない司。
「チビのくせして強暴なやつ。本当に参っちゃうよ。」
調子よくそれを余裕な口調で吐きながら、ズカズカと。一人先に男子トイレから出て行く。 すると、
「司。それ、誰のこと言ってるのかな?」
「・・・・・・・・・・・・。」
待っていたのか、待ち伏せていたのか。 比路がトイレから出てきたばかりの司の前に立ち塞がる。 そのニコニコと顔は笑っているのに。どこか恐怖を覚える表情。 そして案の定という名のお約束。
「ぎゃぁぁぁあああああッッッ!!!」
問答無用にヒロスペシャルが司に炸裂。 それは先ほどよりも恐ろしい暴れっぷりと断末魔。 それを目の前で見聞きした朋也や稚空を含めた他の生徒までの顔も青く染めさせるのでした。
「ああなりたくなかったら、つかポンが言ってた2つのワード。ひろピーには言わないように。これ禁句だから。」
「・・・・・・あ、ああ。」
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