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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#18 ブルーリーフ初始動!(後編)(2/3)
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お決まりの台詞のテンプレート

四人とも最初から譲らず手抜かず、盛り上がりもヒートアップしっぱなし。
それぞれがそれぞれの技スキルを華麗に炸裂させて、勝利の女神を自分たちに微笑まそうとする。

「『おいでなさいませ」、我が召喚魔!』」

四人のライフポイントも半分すぎた頃。
稚空がテンプレート登録させたお決まりの台詞を発しながら、巴魔法スキルで射撃型のモンスターを詠唱召喚し遠距離から司に狙撃開始。

「大丈夫?司。」

「う・・・。ちょいマズイかも。」

「わかった。一旦、ソイツのヘイト貰うね。」

するとすかざす比路がソルジャースキルを発動させ、標的が自分に移るよう仕向けたのだが、

「『さっさとこっちきてよクズ』」

挑発した途端にテンプレート登録されたお決まりの台詞を、比路のキャラが稚空の召喚魔に向かって吐いてしまう。

「あ・・・、直すの忘れてた。」

「・・・・・・。」



ゲームの中と外の世界

「ひろピーにオレの召喚魔クズ呼ばわりされたー・・・。」

「ごめんってアッキー。あとひろピーやめて。」

その効果により怒り狂った稚空の召喚魔が司から比路にターゲット変更。
比路は狙撃される遠距離攻撃を上手に躱して被ダメージを最小限に抑える。

「でも稚空だって自業自得なんだから、比路くんが謝ることなんてないんじゃない?」

「あ、それもそっか。」

「なッ!?ちょっと兄ちゃん何その言い方?ひろピーも『それもそっか』じゃないよ!」

「だからひろピーやめてってば。」

そして標的が移ったことをいいことに司がアーチャー全容スキルのマグナムアローで遠距離から狙撃して稚空の召喚魔を撃退。
ゲームは再び二対二のふりだしへ戻る。

「くっそ〜・・・。つかポンだって共犯だったくせに。」

「あはははッ。アッキーざまぁ。あとつかポンおやめなされ。」

そんな一歩も引かない緊迫とした対戦状況と比べ、ゲーム外では談笑が弾む。



一瞬の隙が命取り

かと、思いきや。

「もらった!」

「え!?」

「しまった!・・・わ!?」

この隙をいつから狙っていたのだろう。
明人が人形使い専用武器のワイヤーチェーンのスキルを発動。
青チーム二人の腰にワイヤーが巻き付けられ、明人の元へ引き寄せられる。

「ナイス兄ちゃん!『おいでなさいませ!我が召喚魔!』」

そこへ稚空がもう一度、巴魔法でとっておきな切り札のモンスター、特大ゴーレムを詠唱召喚。
ワイヤーから逃れられないうちに指令し、猛攻撃で二人まとめてとどめを刺す。

「あああああ!待って!アッキー!!」

「やだよ〜。待たないよ〜だ。」

そして四人の対戦の行方は・・・。



勝者と敗者

赤チームの稚空・明人のゲーム画面には『YOU WIN!!』。
青チームの司・比路のゲーム画面には『YOU LOSE・・・』。
と、それぞれに勝敗結果が映し出された。

「やったー!勝った!」

「ああぁ・・・、負けちゃった。」

勝者は赤チーム。
敗者は青チーム。
っということで『敗者は勝者のいうことを30分間なんでもきく』罰ゲームは負けた司と比路が受けることに。

「さぁてと、お二人さんには何してもらおうかな。久しぶりだから結構迷っちゃうな〜。」

「本当に何でもいいんだよね?稚空。」

「もちろん。なんでも好きなことやらせちゃっちゃっていいよ。あ、でも前回の罰ゲームと被せないルールが新しくできたから、今回は語尾に変な言葉付けさせるのナシね。」

「りょうかい。」

はてさて勝者の鈴木兄弟は敗者の幼馴染み組に、どんな罰ゲームを与えるのかな?

「どうしよう司。もう嫌な予感しかしないんだけど。」

「それは俺も同じ。逃げられるのなら超逃げたい。」



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