四人とも最初から譲らず手抜かず、盛り上がりもヒートアップしっぱなし。 それぞれがそれぞれの技スキルを華麗に炸裂させて、勝利の女神を自分たちに微笑まそうとする。
「『おいでなさいませ」、我が召喚魔!』」
四人のライフポイントも半分すぎた頃。 稚空がテンプレート登録させたお決まりの台詞を発しながら、巴魔法スキルで射撃型のモンスターを詠唱召喚し遠距離から司に狙撃開始。
「大丈夫?司。」
「う・・・。ちょいマズイかも。」
「わかった。一旦、ソイツのヘイト貰うね。」
するとすかざす比路がソルジャースキルを発動させ、標的が自分に移るよう仕向けたのだが、
「『さっさとこっちきてよクズ』」
挑発した途端にテンプレート登録されたお決まりの台詞を、比路のキャラが稚空の召喚魔に向かって吐いてしまう。
「あ・・・、直すの忘れてた。」
「・・・・・・。」
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