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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#18 ブルーリーフ初始動!(後編)(1/3)
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何事もなかったかのように

前回、悪意のある悪戯により、比路に制裁された司と稚空。

「じゃあ今日は久しぶりに4だから、2vs2のタッグでいい?」

「OK、OK!んじゃチーム分けは自然に俺はヒロと。アッキーは明人兄とだね。」

身はボロボロにボロっているのに、何事もなかったかのように戻ってきて、何事もなかったかのように二人してそう振る舞う。

「よかったです。司くんも稚空くんも一緒に戻ってきてくれて。」

「稚空も無事ってことは、そこまでボコられなかったんだ。」

「お花畑見えたけどねー。」

そして今回の対戦は梅ちゃんのみが不戦勝。
司、比路が青チーム。
稚空、明人が赤チーム。
それぞれ二組に分かれて、対戦スタンバイ。



タッグバトル

司・比路vs稚空・明人の対戦が始まる前にルール確認。

「タッグも前回と一緒。回復や能力変動はアイテムのみ使用不可ね。んで相手チームを二人倒したら勝ち。」

「アッキー、罰ゲームは?負けたら二人とも受けることになるの?」

「もちろん!敗者二人には勝者二人のいうことを30分間なんでもきいてもらうよ〜。」

今回は二対二なのでタッグバトルと彼らは名乗っているが、大体のルールは一対一のシングル戦と変わらない。
ただどちらかではなく、相手チームを二人とも戦闘不能にさせたら勝敗が決まるそうだ。

「あれ?司くん、メインキャラではないんですか?」

「ちょい不安だけど、クリティカル上昇させないと今回はヤバそうだから。味方は物理オンリーだし。」

「悪かったね。物理オンリーで。」

司もメインキャラからサブキャラの弓使いにキャラチェンジしたら、幼馴染み組vs鈴木兄弟のタッグバトルがコングと共にいざ開幕!



幼馴染み組vs鈴木兄弟

「それじゃあお二人さんには悪いけど、さっそくこっちの物理防御上げんね〜。」

「ありがとう、稚空。」

鈴木兄弟の赤チーム。
対戦開始と共に稚空がキャスタースキルの魔法を詠唱して、味方の物理防御二段階上昇。

「あああああああ!やっぱりやられた!!卑怯だよアッキー!こっち物理攻撃しかできない人いるのにー!」

「能力の変動はアイテムのみ不可だって言ったでしょうに。だからそこは卑怯じゃなくて策略と言ってつかポン。」

「つかポン言うな!これだからキャスターは・・・。それならこっちだって!」

幼馴染み組の青チーム。
司によるレンジャーの補助スキルを発動させ、味方の急所のクリティカル成功率を上げて、相手チームの硬くなった物理防御の壁を壁ごと貫きさせるようだ。

「司。物理防御されるの嫌だったなら、始めからメインのままでよかったんじゃないの?」

「いんや。魔法防御まで上げられたら、それこそ勝ち目なくなるだろ。アリーナでのPVはレベル差関係ないし、クリ成功率はウィズよりレンジャーのが有利なんだから。」



幼馴染み組vs鈴木兄弟 2

「でもよかった、司くんがメインじゃなくて。それだけでも勝てそうな自信でてきたよ。」

「わッ!?」

そう口にしながら明人が一番最初に攻撃開始。
魔法書で操ったボム入り小柄人形を投げつけて、青チームの二人に軽いダメージを喰らわす。
そして次に攻撃を仕掛けたのは比路。

「皆して物理攻撃ナメすぎ。」

ハンマーの通常攻撃で突撃し、反撃として明人にダメージを与えた。

「少しぐらい手数増えたって僕、気にしないよ。その分、アッキーも明人兄もボコれるわけだし。」

「ゲームまでそんな強暴なことすんな。」

ところで一度中断。

「司、誰が強暴だって?さっきのでまだ懲りてなかったの?」

「いだあだいだあだいだだだだ!!ちょ!?まっ、止めてヒロ!今のはゲーム!ゲームでの話!お願いだから対戦に集中して!」

禁句ワードはどんなときでもお構いなく。そして容赦なく司にヒロスペシャルをかましたのでした。



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