≪ top ≪ main


青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#17 ブルーリーフ初始動!(前編)(2/3)
]  [目次へ]  [

梅ちゃんのジョブクラス

っというわけで梅ちゃん以外の皆が揃ったので、今度は梅ちゃん自身の番。
稚空がヒーラー推ししているようだが、やはりいまいち興味が持てなかったようだ。
なので練習場で一通り武器をお試しで使ってみることに。

「じゃあ梅ちゃん。次、レンジャーね。」

「はいっ!」

そして数多くある武器から選び抜いた一つの武器。
それは、

「司くん!これ、この大砲凄くいいです!撃ってて凄く楽しいです!」

「おおぉ!?まさかのランチャー!?」

「意外と好戦的だったんだね梅ちゃん。」

レンジャージョブの大砲使い。
意外な選択肢に驚く四人だったが、これにてようやく梅ちゃんにピッタリ?な武器が見つかったようだ。



初クエスト

ようやく5人のジョブと使用武器が揃ったことにより、そこそこ難しくないダンジョンへ向かうことにした一同。

「それじゃあ梅ちゃんも揃ったことだし、どっか狩りに行ってみようか。」

「司。いつもの癖でダンジョンを鬼レベルにしないでね。」

「りょーかい、りょーかい。でも梅ちゃん以外は初心者じゃないんだから甘やかさないからな。」

そこは初級〜普通ランクレベルの地下を探索する地下要塞ダンジョン。
最下層のボスルームに潜むボスモンスターのゴーレムを討伐すればダンジョンミッションクリアという簡単なクエスト。
前衛の比路を先頭に明人、稚空、司の順で離れた距離から攻撃を仕掛けて、最後尾の梅ちゃんを守りつつ戦い方を教えつつ、どんどんどんどん奥へと進む。



スキル発動

そんな中。

「『おいでなさいませ!我が召喚魔!』」

稚空のキャラクターが魔法書を使って巴術の魔法を詠唱し、治癒魔法で援護するモンスターの使い魔を召喚。
その際、お決まりの台詞としてテンプレート登録させた言葉も放つから、

「うわぁ!稚空くん、今のなんですか!?」

「えっへへー!いいでしょ〜?こういうことさせたくて召喚士選んだんだ〜。」

梅ちゃんからキラッキラな純粋お目目で興味を深々に持たれるものの。

「なんか中二臭いねアッキー。」

「姉さんの影響かな・・・?」

「俺でもそういうことしないのに。」

「三人揃ってうるさいなー!いいでしょ〜?こういうことさせたくて召喚士選んだんだのー!」

他の三人から「うわぁ・・・」と引かれ、ボロクソに言われるハメに。



お決まりの台詞

そんなわけで彼らは途中の通路や部屋などゴブリンやらコウモリやらを討伐していき、あっという間に最下層のボスルーム前にやってきた。

「うっし。ここらでトイレ行きたい人いたら先行ってきて。ヒロ、大丈夫そう?」

「んー。それじゃあ、ちょっと行ってくるね。」

けど突入前に一休憩。

「あっという間でしたね。」

「全体攻撃してくれる人が3人もいるから、本当あっという間だったね。」

トイレ休憩を挟んでいるうちに稚空が召喚した使い魔と一緒に皆を全回復。
その間にボスモンスターのゴーレムをどうやって討伐するか作戦立て。

「ただいま。それじゃあ僕が挑発してヘイト稼いでる間、みんなは他の取り巻きを先に倒してて。」

「りょーかい。梅ちゃんは俺の後ろからランチャー撃ちまくってていいよ。避けないといけない時は指示するから俺と同じように動いて。」

「はいっ、分かりました!」

そして作戦も決めて休憩も終わればボスルームへいざ突撃!
比路がソルジャースキルを発動させ、ゴーレムからのターゲットが自分に向かってくるよう挑発したのだが、

「『さっさとこっちきてよクズ。』」

な〜んてお決まりの台詞としてテンプレート登録させた言葉も放ったものだから、本人含めて味方四人にもブリザードが吹き冷たい空気に包まれる。

「「「「「・・・・・・・・・・・・。」」」」」



犯人は?

どうやら今のお決まりの台詞をテンプレートに登録したのは、比路本人に身の覚えがないようだ。

「・・・勝手に登録したの、誰?」

なのでゴーレムの攻撃を躱しつつ、横目で睨んで疑わしい人物を疑う。
もちろん梅ちゃんも明人もそんなことをしないので、残されたのはあの二人。

「って!なんで俺疑うの!?今の流れじゃ、どう考えてもアッキーでしょ!?」

「いやいやいやいやオレじゃないって!ひろピーがトイレ行ってた間、オレにやり方確認しながらひろピーのゲーム機いじってたのつかポンでしょ!?」

「アッキー、つかポンやめろ。」
「アッキー、ひろピーやめて。」

けど二人揃って「俺じゃない」「オレじゃない」と言うものだから。

「比路くん。犯人その二人だから後でやっちゃっていいよ。」

「ちょ!?兄ちゃんそこで許可出さないで!つかポンはいいけどオレ特殊な訓練受けてないから!死ねるからやめて!」

「特殊な訓練って何!?俺も無理無理無理無理、無理だって!」

仲良く痛み分けっということで、比路からのお仕置き制裁が予約されたのでした。



]  [目次へ]  [
しおりを挟む




BL♂GARDEN♂BL至上主義♂
2015.05start Copyright ちま Rights Reserved.
×