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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#17 ブルーリーフ初始動!(前編)(1/3)
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ブルーリーフ初始動

夕食後の自由時間にて。
423号室に携帯ゲーム機を持って集まる司、比路、稚空、梅ちゃん。そして稚空の兄、明人。

「稚空からメールもらったとき、変なこと企んでたらヤだな〜って思ってたんだけど、こういうことだったんだね。」

「ね?ね?兄ちゃんもいいでしょ?つかポンやひろピーたちと対戦するのも久しぶりになるわけだし。」

「アッキー、つかポンやめろ。」

「ひろピーもやめて。」

同じゲームを起動しゲーム内のフィールドにて同じ場所に集合し、まずは5人で一つのパーティーを組んだ彼ら。
それから始まりの村にあるお城のとある施設でギルドチームの作成を申請して、改めて「ブルーリーフ」が結成された。

「ね?稚空。これギルドチームのレベル上がったらメンバーって増やせるんだっけ?」

「うん。増やせるようになるけど、入隊にはオレの許可が最終的に必要だよ。」

「そしたら友達ここに呼んでもいい?一年生ばかりじゃ僕もさすがに肩身狭いし。その人、キャスターのヒーラー職だから稚空たちにとっても悪い条件じゃないからさ。」

「いいよいいよ!ヒーラー職の人ほしかったら呼んで呼んで!ギルドのレベルも上げておくからさ。」



弟がお世話になってます

「そういえば君は稚空のルームメイトだっけ?名前は?」

「初めましてです。梅谷 瑞希です。よろしくお願いいたします。」

「うん、初めまして。僕は稚空の兄の明人。よろしくね梅谷くん。」

そんなわけで梅ちゃんと明人の二人が改まった感じでご挨拶。
以前にほんのちょっとだけ顔を見た程度で、こうして話を交わすのは今日が初めて。
なのだが、

「梅谷くんはアレだねー・・・。」

「はい?」

「姉さんが喜び、いや。迷惑かけそうなタイプの男の子だね。」

「いやいや兄ちゃん。そこは喜びそうであってるよ。」

「いやいやいや。迷惑かけそうであってるから。」

「え?え?え???」

明人の脳内でも稚空並みの計算が瞬時にされたのか。
鈴木兄弟揃いに揃って、梅ちゃんに対してとてもとても失礼な感想を述べる。



初プレイの梅ちゃん

「そっか。梅ちゃんチュートリアル終わった直後だったんだね。」

「はい。ジョブ選択のところで何の職業にしたらいいのか悩んでしまって。」

そんなこんなで話は再びゲームへ。

「司くん。どんなジョブがあるのか教えていただいてもいいですか?」

「OK、OK!ドンとこーい!」

司たちがプレイしているゲームを始めて遊ぶ梅ちゃんのために、いろいろ教えるところから始まる。

「梅ちゃんヒーラー似合いそうなのにな〜。」

「まあまあ。一度全部触ってみて、梅ちゃんが自分に一番合うジョブを選んでもらおうよ。」



ジョブと武器選択

「まずはソルジャーから。」

ソルジャーは近距離の戦闘を得意とする戦士クラス。
ライフポイントと物理防御の数値が高くて、単独での戦闘が一番優れている職業。
また使用する武器はソードやハンマー、ランスなどから選べたりする。

「続いてレンジャーだね。」

レンジャーは遠距離からの戦闘を得意とするクラス。
初心者から上級者まで向いていて、自分のプレイスタイルに応じて戦闘を有利に進められる職業。
使用武器も幅広く、弓のアーチャーから銃のガンナー、大砲のランチャーなどから選べたりする。

「次はウィズ。」

ウィズは攻撃型の魔法使いで中堅距離からの戦闘を得意とするクラス。
自分のプレイテクニックを催すけど、さまざまな属性魔法の弱点を見極めて詠唱するだけ敵全体を一掃できる頼もしい職業。
使用武器はロッドや魔法書などから選べたりする。

「そして最後はキャスター。」

キャスターは補助型の魔法使いで支援を得意としているが、パーティーに絶対一人はいなくてはならない僧侶クラス。
巴術の魔法でモンスターを召喚したり、味方を回復させたり敵の能力値を減少させたりと、戦闘を有利に持っていくことが出来る職業。
こちらも使用武器はロッドや魔法書から選べたりするのだ。

「たくさんあるんですね。」

「うん。初期ジョブはこの4つが基本。転職も気軽にできるしレベル上げることによって条件解放で増える職業もあるし、上級職業までいくともっと細かくなってくるから、それも含めたら本当に多いよ。」



みんなのゲームキャラクター

梅ちゃんが自分のジョブクラスを決める前に、皆のゲームキャラクターを教えてもらうことに。

「比路くんはソルジャーで、ハンマー使いってことですね。」

「うん。モブからヘイトいっちゃっても、ちゃんと守るから安心してね。」

比路のゲームキャラクターは男の子。
前衛でハンマーを使って攻撃するため、物理防御高めな防具をガッツリと装備させている。

「稚空くんはキャスターでいいのでしょうか?」

「上級クラスの召喚士目指してるから巴ばっかりだけどね。いちお回復もできるけどあんまり期待しない方がいいかな。」

稚空のゲームキャラクターも男の子。
キャスターのジョブを選択してるようだが、本人がおっしゃる通り巴術の魔法ばかりのスキルを取得しており、召喚系の魔法が得意。

「明人先輩はー・・・?」

「僕は人形使い。ウィズとレンジャーのレベル上げて条件達成するの頑張ったんだ。」

明人のゲームキャラクターも男の子。
レンジャーとウィズの職業レベルを上げ条件解放させた人形使いのジョブ。

「そして司くんはー・・・って、えぇ!?女の子!?!?」

「イエース!可愛いっしょ?Riz(リズ)は俺の嫁なんだ〜。」

そして司は今回、梅ちゃんのためにサブではなくメインキャラクターでログイン。
それが男の子ではなく女の子であったことに、梅ちゃんも驚きを隠せなかった。



司はネカマプレイヤー?

「はっきりネカマ言われるのちょっとヤだけど、あんまり文句も言えないな。」

司のメインは女の子(リズは司が付けたゲームキャラの名前)。
ウィズのジョブを選択しており、メインキャラだけあって他の皆とはレベルがかけ離れており、一人だっけ上級クラスの魔導師へと転職を完了させている。

「でも確か前に見た時は男の子でしたよね?」

「それサブキャラだから。メインはこっち。」

「どうして男の子ではなく女の子を?」

そしてサブは男の子。
レンジャーのジョブを選択しており、弓を使っているので遠距離攻撃を得意としているが、メインキャラの影響でちょっとだけなら魔法で攻撃できるようだ。

「外見のデザイン女の子のが優遇されてるからね。かぼちゃパンツが超絶レアな装備品で機能が鬼強って言われてもダサすぎて使う気になれないよ。」

「な、なるほど・・・?」



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