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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#16 放課後の一悶着(4/4)
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人気のない裏庭にて

一方その頃ー・・。

「なに、一年なんかに伸されてんだ?」

「!!」

まだ人気のない裏庭にいた二年の不良軍団。
そこへ訪れた癖毛のついた同級生の男子生徒が、比路に叩きつけられて伸びてた犬飼の顔面に水を容赦なくぶっかける。

「ゲホゴホ・・・ッ、な!?じゅ、純平!?」

そのおかげもあり意識を取り戻した犬飼。
苦しそうに咳を繰り返しながら寝ていた体を起こし、そのまま地に腰をつき胡坐をかいてソイツを睨む。

「あんなちっちぇえのにまで負けるとか。結局、冴も口だけか。」

「うるせーッ!アレは油断しただけだ!!」

「犬飼さん、どおどお。」



矢口 純平

犬飼たちの不良軍団の元に現れた癖毛のある一人の男子生徒。
彼の名は、矢口 純平(やぐち じゅんぺい)。
青ノ葉の二年生であり、矢口も犬飼と同様、厄介がられている問題児。
でも基本的にはやる気がなく面倒事を嫌う彼なので、犬飼たちとは戯れず一人狼でいることが多い。
もちろん犬飼から過去に誘われたことがあったようだが、

『メンドくせえから俺は相棒とだけでいいわ。』

あっさり断った理由の相棒とはイコール隠しナイフのこと。
何故、彼がそのようなものを常に持ち合わせているのかは謎。
けれどその相棒のせいで、犬飼よりもタチの悪い印象を人に残させる。



標的

「つーか、見てたなら来いよ。」

「近場で見てたわけじゃねえから。」

どうやら矢口は朋也や比路たちのことを遠くから見ていたようで、惨敗した犬飼に呆れたため息を吐く。

「にしても随分と意気のいい一年いんのな。」

「あのチビもろとも覚えてろよ・・・。やられっぱなしで大人しく引き下がれるかっつーの。」

そして、

「また仕掛けるとき。今度、俺も入るわ。」

「お?珍しいじゃん。純平からくるなんて。」

「一年にナメられっぱなしのも癪だしな。・・・冴だけじゃ頼りさなそうだし。」

「最後、余計だっつーの!」

矢口が加わり、犬飼たちに比路も標的にされたのでした。

「覚えてろよ、あの一年ども・・・。」



青ノ葉 第16話をお読みいただきありがとうございます!

比路に叩きつけられる犬飼と
シロと比路と朋也のシーンと
矢口登場と犬飼と矢口のシーン
どれも譲れなかったので全て詰め込んだら
予想以上に長くなってしまった(汗)


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