「く・・・っ、そ。」
けどそれを見ていられたのは一瞬。 叩きつけられた犬飼はグフッと撃沈。 戦意を絶たされるどころか、意識まで絶たされてしまう。
「ああああああ、犬飼さんしっかりー!しっかりして下さいっす!」
「行こっか、朋也。」
「あ、あぁ・・・。」
その隙をついて不良軍団たちから比路に改めて連れ出された朋也。
「朋也を見つけた途端、今の人たちに朋也が囲まれててビックリしたよ。」
自分に絡んでやられた犬飼たちも気になったが、今はそれ以上に自分を連れて歩く比路のことが気になる。
「知り合いだった?」
「いや・・・、知らない人。」
「そっか。ムカついたから、ついぶん投げちゃったけど朋也の知り合いじゃないならいっか。」
「・・・・・・。」
というより、予想以上の強暴さに萎縮していた。
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