そんなわけであっという間に午前中の授業が終わり、昼休みに入る。
「あれ?司くん眼鏡取っちゃうんですか?似合ってたのに。」
「まだ慣れてないせいかな?見えすぎると逆に疲れてくるから授業の時だけ付けることにしたんだ。なんか現実見てるみたいでヤだし。」
「え?現実?司くん、何を言って???」
ガヤガヤ賑やかしい教室内。 司・比路・梅ちゃんの三人が集まり、昼食の寮弁を食べながら共にする。 そんな中、一人テンションがド低い比路。
「はぁ〜・・・。」
「比路くんも大丈夫ですか?」
「なんとか。食欲全然湧かないけど。」
紙パックの牛乳にストローをさし一口ぐらい飲んで、大きな大きなため息を吐く。 そして、
「・・・司。コレあとあげる。」
「いらないもの寄越しただけじゃん、それ。」
湧かない食欲とは関係なしに、比路が飲んでいた牛乳が司に渡った。
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