「そりゃ遊戯物持ってくるなとは言ってねぇけど、さ。何事にも限度ってあるんだ。なんかデカいし、その縫いぐるみ。邪魔にしかならないだろ。」
「うぅぅ・・・。」
「諦めろ。一時帰省する時に返してやるから、その時に家に持って帰れ。部屋には持ってくな。」
っというわけでウリ坊没収。 されかけた途端、司は諦め切れなかったのか。
「待って日暮寮長!これは確かに縫いぐるみだけど、デカぐるみの抱きぐるみと言いまして抱き枕なんです!ヒロの!」
「「は?」」
デカ抱きぐるみのウリ坊が比路の抱きぐるみだと言い張り始めた。 もちろんそれは司の口から出た突発的な出任せ話。
「ヒロが寮の枕あってなくて、こういうのないと寝つけないって言ってて。ここ数日、ちゃんと寝れてなくて。」
それを聞いた比路も日暮寮長も『何言ってんだ?コイツ』的な表情で彼を見る。
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