その日の夜ー・・・。
「司。僕らが奥地に行った後、1人で梅ちゃん見てて大丈夫だった?」
「うん。あのあと明人兄と華澄先輩が来てくれて、梅ちゃんを医務室に運ぶの手伝ってくれて。」
七夕祭があった放課後だったが、いつも通りに学習時間が始まり、今日の宿題を片したりテストに向けて勉強したりしていた。 その最中は基本的に黙勉なので、あまりお喋りはしてはいけないものの。
「けど弱ったね。梅ちゃん、今回のテストも受けられる状態じゃないから追試として。夏休みの補習に参加することになるってさ、無理ない程度に。」
「そっか・・・。」
「梅ちゃん、言ってたよね?俺たちに。まだテストやってないのに、自分はもう補習行きな夏休みが確定だって。」
「うん。言ってたね。」
あの少しの時間で色んなことがあって。・・・ありすぎて。 司と比路は煩くしないよう、静かに話し合う。
「・・・梅ちゃん、自分がこうなってしまうこと。どこかで分かってたのかな。」
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