こうして喫茶店で、お茶して過ごした2人。
「比路くん、今日はホントありがとね。色々お話し出来て、僕も楽しかったよ。」
「僕も色々と楽しかったよ。喫茶店で話した内容は一部アレだったけど・・・。」
「また良かったら誘ってもいい?今回は罰ゲームとしてだったけど、今度からは罰ゲームとか関係なく。」
「うんっ。」
他に寄り道することなくバスに乗って、真っ直ぐ学生寮へ帰ってきた。 すると、その時ー・・・。
「ー・・・え。」
彼も偶然、寮の玄関ロビーに訪れていたのか。 されぞ偶然とはいえ、比路と明人が一緒に2人で帰ってきた姿を目撃してしまい、思わず声を出してしまう。 そんな彼の声に反応した比路は、聞こえてきた方向を向くと、そこにはなんと、久野の姿が。
「え?って、克也!?!?」
「・・・・・・・・・。」
先日の林間学校で膝を負傷して安静の身のはずなのに、寮内とはいえ自室から出歩いていたのだ。 だから久野を見た途端、比路も思わず声を上げるほど驚き駆け寄った。
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