さすが昼下がりの日曜日。 店内のテーブル席は満席だった為、カウンター席で肩を並べて着いた比路と明人。 2人はさっそく買ったばかりのフォーチュンクッキーの中に入ってた紙片のおみくじを、それぞれで見てみた。
「わ?!ホントだ。ホントに中に紙が入って・・・、あ。・・・落としちゃった。」
「大丈夫?取ろうか?」
「ううん、大丈夫大丈夫。明人兄のおみくじ、なんて書いてあったの?」
比路は取り出しに失敗してしまい、直ぐに見ることが出来なかったため、先ずは明人のおみくじから。
「えぇっと、『True love stories never have endings』・・・かな。」
「えぇ!?まさかの英文!?明人兄のそれ、日本語に訳すと何て書いてあるの?」
『True love stories never have endings』。 それは米国の、とある作家が残した名言の1つ。 日本語に翻訳すると『真実の愛の物語には、結末なんてない』と書かれていたのだ。
「なんかよく分かんないけど深そうな言葉???深そうってことだけは、なんとなく分かる気がする、うん。」
「まあ七夕限定って書いてあったし、それっぽい内容が出てくるよね。」
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