テスト週間期間が始まった翌日の日曜日。 明人から比路のスマホにメッセージが送られてきたことから始まった。
『保留にしてた罰ゲーム。忘れないうちにやっちゃいたいから、今日の午後。お昼ご飯食べたら寮の玄関ロビーに来てね。』
なので時間通りに待ち合わせの場所へ。 学生寮の玄関ロビーに行くと、そこにはもちろん明人もいたが、明人以外にももう1人。
「出来れば朋也くんにも、僕のこと。他にも鈴木っていう人がいるから、名字じゃなくて名前で呼んでくれた方が、違う人と紛れなくて助かるんだけど。」
「・・・・・・・・・すみません。」
「ううん、いいのいいの。無理強いはしないから大丈夫。でも気が向いたら、いつか朋也くんからも名前で呼んでもらいたいな。」
朋也の姿もあって、明人との珍しいツーショットを眺めながら比路は新鮮さを覚える。
「明人兄、お待たせー!って、あれ?朋也も一緒なの?」
「ううん、朋也くんは別件。一緒じゃないよ。」
しかし明人の罰ゲームに、朋也は無関係。 2人は、たまたまここで話し合っていた模様。
「それじゃあ朋也くん。比路くん来たから、僕らそろそろ行くね。」
「はい。鈴木先輩、色々とありがとうございました。」
なので比路は明人と一緒に、外出届けを提出したら街の方へ。 朋也に見送られながら出掛けたが、そんな朋也の話も今回の話とは別件なので、また次回まで置いておこう。
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